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着実に進化している

 明日で今年も終わる。嫌いな時期がきた。年末も正月も嫌いだ。あっという間という感覚が今年は特に強い。東北大震災に尽きる。それ以上に何を言っても戯言扱いになるのは仕方ない。懸念していた僕の周期的にやってくる怪我や病気は今年やってきた。今回も一人で戦ったし、孤独に耐えたかな。舞台も数はやったが無闇に引き受けた舞台はやはり首をしめた結果だった。こだわって引き受けるスタンスは来年以降に取り戻したい。年末には仲間が演劇の最高峰の賞を受賞しました。自分じゃないが、そういう仲間と出会えてやってきた目に疑いはなかったことがわかった。自分を信じて来年は巻き返したい。
 今頃は長野の飯田でゆっくりしてるはずだったが、おばちゃんの体調やらで来年に持ち越しとなってしまったのが残念。足の大怪我をごまかしながら「王将」に参加してた時の本多劇場でやる数日前に休みを利用しておばちゃんに飯田のホテルに連れてってもらい二人で泊まって夜中何度も温泉に入りリハビリをしたもんだ。おかげで、本多に入ってからは足は調子よくなっていた。今ふと、あの時の温泉リハビリを思い出してしまった。連れてってくれたおばちゃんにはホント感謝している。まだまだ元気でいてもらいたい。何度も飯田に行きたい。夢である、彼女ができたら飯田に連れてってあげる事を速く実現したい。実現できないと、僕は気が狂うかもしれない・・それくらい大好きなとこだ。
 なんか来年は今年の反動でいい年になる気がする。地道に積み重ねて来たことが全部リンクして実を結ぼうとしてきてる感じ。もっともっと本も読みたい。来年は球技のスポーツをまた始めたい。野生の勘みたいなものを養うには体を楽しく動かして脳を元気にしておかねばダメだから。バイトもそこそこに。ゴッドファーザーを見た。いい作品にはやはりいい俳優がでている。松本敬治さんからもらった言葉『凄い俳優になれ!』。もうすこしです、なりますんで!!
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話してみると

 なんか凄いです。バイト先で一緒に働く女子大生と何か話そうと無難に好きなタレントを聞き出すことに。そしたら、あまりそういうのはなく舞台とかにでてる人という。舞台話なら大歓迎なんでタイトルやら劇場やらを聞き出してくと後輩の一徳会主宰石井幸一君が脚本を描いてる舞台に出演してるタレントでした。その偶然さにお互い大盛り上がり!!だってありえない確率です。タレントはやまほどいるし、劇団もくさるほどある、その女子とはバイトが一緒なだけの共通点なのに。石井君がすごいのか、僕らがすごいのか。
 この前知り合いの紹介で観にいった『花子の日記』という映画がかなりおもしろく、劇場にきていた監督である松本卓也さんにプロフィールを渡したりして是非だしてもらいたいな~とホットな気持ちになってる矢先のこと。我が家で飲み会をしてたとき、たまたまその話になり監督の名前をだすとその場にいた桶谷君が知ってるという。共通の知り合いである放送作家の木村君が飲み会の前日にやったトークライブでいつも相棒してる人というではないか!!またそんな偶然ってあるの!?である。監督さんはいくらでもいるし、木村君のライブの相棒がそうでなくても・・。だってその時やってた飲み会に木村君は遅れて我が家にくることになっている。だから、彼が来てからの僕は兎に角興奮してました。近日また監督の映画がやるので木村君と一緒に観に行きまた監督に紹介してもらうことになりました。こういうことが続くともう偶然ではないですね、何かありますね僕の周り。宇宙の力ってやつなのかな。

出会す力

 今日から我が母校農大劇研の12月公演『しみじみ日本・乃木大将』脚本井上ひさし、演出は遠い後輩の為近君で始まりました。今回は行けるかわからないので、昨日通し稽古をみせてもらいに行きました。僕が卒業した次の年から農大はどんどん新校舎を建て出して毎回久々に行くごとにきれいな校舎ができてて、あら~と思わされるのですが今回もまたいつのまにか新しいのが出来てて、当時の獣臭いイメージの校内の姿はありませんでした。なんか洒落た大学になっちゃいました。そんな中でも、照明・音響器具及びオペ室を備えたわが劇研の贅沢なアトリエは昔のまま今に引き継がれてます。今年の部員数は全学年で40人いるらしく安泰です。芝居も若い子達が井上ひさしさんの戦争話を工夫して演じてました。どうしても、自分たちの世代と比べてしまうのですが今の世代の良さをかんじれればいいのかなと温かい気持ちで観ている自分がいました。今週いっぱいやってますんで興味あれば観にいってみては。
 さて、さっきの話ですが夕方まで仕事してクタクタな上、お金もないので家でうだうだしてたのですが重い腰をあげて散歩に行こうと家を出て数分後、帰宅時の近所に住んでいる憧れの俳優さんとすれ違えました。5年過ぎここに住んでて2度目の目撃です。ラッキーな気分になりました。と、思うのは面倒くさがらず動いたときに限っていい事がよくあるな~と。地震の影響で仕事減って、また新しい仕事探しに疲れそうになってたときにたまたま道ばたで仕事昔お世話になってた人に出会い、また紹介してもらい助けてもらったのも偶然とは思えません。なんか臭覚みたいなものが人間には備わってるんですかね。こういう事が多々あるしで、僕は楽をするという事は避けてます。忙しい方をいつも選んでる気がします。

平和ボケ

 先日人生で初めてお金を盗まれました。バイト先の更衣室のロッカーに自分の荷物をいれて鍵をかけたつもりで職場へ。1時間半後に出勤してきた仲間が「ロッカー開いてるとこある」というので、もしやと思い行ってみると、更衣室入り口一番手前のロッカーがリュックが飛び出して開いている。”僕のロッカーだ”その時は、チャックがあいてる形跡もなかったので普通に閉めて、職場に戻った。仕事が終わり着替えて帰りがけに薬局により買い物をしようとレジに行き、財布を出すと・・ない!!!お札が一枚も入っていない。あわてて店員にコンビニでおろしてくると告げて店を出た時、あれ?昨日は一万円やらのお札が入っていたはずなのに・・NUSUMARETA!!!!早朝の更衣室なんで出入りも限られるので、犯人は突き止められるし警察に届けるかなどと大事になりそうでしたが、自分の鍵のし忘れという不注意が全てと割り切りその日ですっかり気持ちは切り替えました。と、思い出すのは、一ヶ月くらい前。近所のこれまた薬局に行った時の事。最近の薬局は店頭に色々カゴに商品を山積みにして安売りセールをしてるのは皆さんご存知でしょう。その店も500ミリのペットボトルドリンクやらをセールしてたのだが、と向こうから独り言をぶつぶつ言って歩いてくる中年女性が店の前を通り掛かった時である。店頭に出ているオレンジティーに気づく。僕が今購入した商品だ。その女性は一本手に取り「これいいな~」とつぶやいた次に、なんと!!そのまま手にもって通り過ぎたのです。その光景はまるでマラソンランナーが給水ポイントに立ち寄ってペットボトルを取ってくかのように当たり前の動作に彼女にはなってました。当然、これは盗みです。目撃してしまった僕は捕まえなきゃと思うもその次には遠く離れていく彼女を見届けたいました。彼女は明らかに痛い感じの女性、通常の考えは備えてないのです。その人を捕まえた所でどうなるのかと悪意の感じない彼女を許すとともに、そんな持ち出しをされても店内奥にあるレジでは店員も誰も気づくはずもなくこの緩さは何だろう・・と持ってかれても当然なこのスタンス。彼女はある意味今の日本の平和ボケを警鐘してくれてました。毎回そんな事を成し得ているとしたら、この店も間抜けである。海外で私物からは目を離すなといいます。僕も今回油断で取られてしまったと思えば、悔しさはその日のうちにすっかりなくなってました。しかし、あの時の彼女は自然過ぎて思い出しても笑います。

影響力

 太平版金田一耕助を一徳会の舞台で始めてから5作品を生み出してきて、来年また新作を予定しております。始めたきっかけは主宰で後輩の石井君が僕のイメージが金田一にバッチリ合うと言ってくれたことと石井君が兎に角横溝さんや江戸川乱歩を通読してるマニアで僕も大好きだったのでやらしてもらうことにした。勿論覚悟をもって取り組んだ。やるからには金田一ファンの方に観てもらい評価をしてもらうこと。身内に向けてやっても意味がないので、その方々に認めてもらわなきゃ一回で辞めようと決めて挑みました。覚悟は実って、情報を聞きつけ知らない方々や金田一のホームページをもってる方まで来ていただき高評価をいただきました。
 原作に忠実なキャラ作りを徹底し、僕のなかでは石坂浩二さんの金田一は昔から好きだったのでどこかで石坂さんのいいとこをイメージしてやってたのもあります。徹底すれば行き着くとこまでいくもので、夢にまでみた原作本のイラストを描いてこられていた杉本一文氏にも辿り着いてました。子供の時からみていたあのおどろおどろしい文庫本の表紙絵を描いてた方に出会うことができたのです。杉本さんには世界に一枚しかない僕の似顔絵や、「ひとり八つ墓村」のチラシの題字を書いてもらうという夢みたいなことまでしてもらいました。今でも御付き合いさせてもらっています。周期的に横溝さんのお墓参りに行くことも欠かしてません。なんか、気が引き締まるんですよね。
 原作の金田一さんはアスパラが好きみたいなのですが、太平版では初演からキュウリを舞台で食べることを続けてます。密集したあの空間でキュウリはとにかく匂うんです。でも構わずここまでこだわってきました。そのキュウリであるとき観に来ていただいた見知らぬファンの方から有り難いコメントをもらいました。舞台をみて家に帰り息子と食事をした時にキュウリが出て思わず二人で笑ってしまったとそのお父様が言ってくれました。なんかすごい心が温かくなりました。俳優としても人に笑顔をあげれたという充実感を実感した瞬間でした。
 舞台で金田一を続けてやられてるのは僕だけみたいなので、このままライフワークにしようと思ってます。気づいたら原作何十本も舞台化してる劇団、俳優がいる・・なんて注目されたら最高です。勿論今からでも注目してもらえる作品をどんどん残していきたいです。石井君よろしく!!!

心に響く

 昨日は日中、ロッキーの紹介の岡田監督自主映画の撮影に参加しました。ま、特殊な撮影でしたが無事夕方に終わり、そのまま夜はロッキーと近所に飲みにいきました。と、ダラダラやってると携帯が鳴っている。着信には”岡田社長”とでている。え!!目を疑った。昼にお会いしていた岡田監督ではなく、岡田社長である。そう、僕が芝居の勉強で昔お世話になっていたトムプロジェクトの社長岡田潔さんである。大好きな蟹江さんと初めて会わせてくれたのも、『王将』という舞台で板尾さんやクドカンさんと共演させてくれたのも岡田社長である。電話に出ると、確かに岡田さんだがどうやら酔っぱらっているようで話が噛み合ない。向こうが掛けて来てくれたのかも疑う噛み合なさ。岡田さんはトムの公演(川島なお美さん主演)で博多に来てるらしく・・博多!!!なんで博多からわざわざ僕に電話なのかもびっくり。なんとなく話してくうちに、一言で言うと「激励の電話」であった。僕にしろ目の前にいるロッキーにしろ(ロッキーもトムで出会った長い付き合い)自由に生きろということをおっしゃっていた。そしてこの前亡くなられた談志さんが言っていた『人間いつかは死ぬんだから・・』的な人生論を岡田さんも遠い博多から今敢えて電話で語ってくれた。先日、道端で岡田さんに偶然お会いして立ち話をした時があったので、岡田さんの頭の片隅に僕のことをとどめていてくれたのかも。
 かなり心地よくなっているみたいで口調もヘロヘロでしたが、近いうちに昔の仲間で飲もうと強調していた。トムの舞台でいずれまた恩返ししたいと思ってきたけど、お世話になってたあの十年以上前からこの歳まできてまだ気に掛けてくれてるというのが何より嬉しい。岡田さんという人は演劇業界でも珍しい型にとらわれない個性的な方で、例えて言うなら元巨人の長島監督とタイプが似ている。本当に意外な方に意外な場所から電話をいただき勇気をもらった夜でした。
プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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