僕は遊び下手である。一徳会が終わりジーパンズの稽古へと流れるように入ってしまい気持ちの切り替えができていない。こういうときが一番危険なのだ。一徳会に区切りを付ける意味で恒例の横溝氏の墓参りへ行く事に決める。やって当然のことなのだが、他に気分転換というものが思い浮かばなかったのも事実。派手に一日、と言わず3日間くらい遊びに出掛けてみたいもんだが、今の僕にはそこまで楽しむ勢いはない(残念だが)。今日は朝の仕事も休みだったのでダラダラと久しぶりに寝た。起きたらまだ昼の12時。そして、普段見ない新聞のテレビ欄を何気なく見てたら、某人気ドラマの再放送のとこに我が愛しき蟹江敬三氏の名が!!この偶然がたまらない。やる事が決まると行動力が早いのが僕のいいところ。地デジが未だにないので実家で見よう!!墓参りから、実家への行程が急遽決定。横溝氏が待つお墓は生田に、そして実家は多摩に。夕方までにその行程は遂行された。実家には夕方母ちゃんが帰ってきて夕飯を勧められるが今の僕にはのんびりしてる暇はない。貴重な家族の時間を断って、すぐに初台に帰ってきた。たまに何が大事なのかわからなくなる・・。 来月の今頃はジーパンズの公演も終わりに近づいている時期。悩んでる暇はないのである。
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一徳会の野外劇「悪霊島」は終了しました。雨の中、遠方にもかかわらず多くのお客様にご来場いただきとても有り難い限りです。中には大阪からわざわざいらっしゃった横溝ファンの方も。二回だけの公演でしたが、天気との闘いでした。初日は雨の中で芝居をやり、役者は寒さとドロドロになった地面と闘い、お客様は我々が用意したカッパを着てもらっての雨天観劇。でも、みんな最高でした。無事やりとげました。ダメだったのは僕で、ラスト近くで集中力が切れてしまいみんなの足を引っ張ってしまいました。そんな訳で、2日目にして楽日の昨日が泣いても笑っても最後のチャンス。めちゃめちゃプレッシャーとの闘いの中、仲間に勇気をもらい初日のリベンジを果たせました。初日観に来てくれた方、仲間には申し訳ない気持ちでいっぱいですが。
まさしく外でやるという意味の野外劇らしく、土の中から出てきたり、消えたり、運搬車が出てきたり(僕も運転しました)、給水車で雨を降らしたりとま~ハチャメチャでした。いい意味で。演出曰く『これだけの中でやれば、小屋の芝居は恐くない』と。確かに過酷でした。一徳会はこれからも自由な創造の世界をつくりあげていくことでしょう、そしてそれをつくりあげるすばらしいスタッフさんにもどんどん出会えてファミリー化してきてるのが強みになってます。兎に角、皆さん最高でした!!僕は毎回一徳会に出ると挫折をあじあわされその度また這い上がるという流れは今回も”大”です。短い公演でしたが、中味はどの公演よりも貴重なモノになったことでしょう。改めて、公演に携わったみなさんお疲れ様でした。そして、観に来ていただいたお客様、応援してくれた方々へ深く御礼申し上げます。『ありがとうございました』
僕は休む間なく明日から次のジーパンズの稽古に気持ちを切り替えます。はっきり言って2ヶ月近く取り組んできたことを一日で切り替えられたら、そのほうが役者としてどうかと思うとこですが徐々にシフトチェンジしていかねばと。余韻にひたるならこの夜中な感じです。
野外劇『悪霊島』が迫ってきた。疲れが溜まってる自分に気づいてしまった。ので、都内稽古最終日を明日を残した今日、代々木上原に向かう途中にあるちょっとした坂道をチャリで全速力で下ってみた。スカッとした。あの一瞬は攻撃的になっていた。目つきがヤバかったと思う。でも、スカッとしたかったのである。明日は知り合いの披露宴に行く。バイトも稽古もある。濃厚な一日となろう。
この時期稽古から帰っての私生活は辛い。飯も洗濯も風呂も・・やらなければならない。当たり前なのだが。元々、稲吉家でわがままに育ってしまったので、よく親から「一人暮らししてみなさいっ!」と小言を喰らっていたが、いざデビューしてみたらここまで12年うまくやってきたなと褒めたいくらいだ。今の初台の部屋は来た人にお洒落な部屋だとよく言われる(嘘じゃありません)。インテリアの本で研究したりもしますんで。一人暮らしだとだらし無くなって散らかし放題な生活も逆にやってみたいが、そこは父親譲りなのかきっちりしてしまう。朝にみそ汁を飲む生活は早朝に飛び起きて即仕事な日々なので有り得ない。出掛ける時、帰る時に声をかけてくれる女性は憧れのまま・・。一時期タクマがその役割だったが。地デジもない我が家だし。そして、震災の時は我が家で帯状疱疹で寝込んでたのだが、よく揺れた揺れた。多分次に来たらこのアパートダメだろう。で、もうすぐ更新の時期なのだ。”でたい!!””マジでたい!!”でもこの数ヶ月が舞台ズケで忙しい。寿司会には最適な部屋ではあるが。あと、二年更新したら僕はいよいよ40歳。恐ろしい~。
本題は広島カープの赤ゴジラこと嶋重宣選手が先日西武へ電撃交換トレードになった事について。大ショックでした。今年35歳の彼はもう残り長くない現役生活でしょう。もう一花カープで咲かして欲しかったのに。入団当時は投手でしたが、数年後野手に転向してなんとか活路をみいだそうとするもなかなか活躍できず何度もトレード要因に。そして、もう後がない10年目。彼はいきなりブレイクした。オープン戦から今年は違うという成績を残し、開幕スタメンレギュラーを奪うと信じられないほど、ヒットや本塁打を量産してスポーツ新聞の一面を独占する。カープの選手が一面になるのはなかなかない。背番号が55だったので巨人にいた松井選手のあだ名のゴジラに対抗して”赤ゴジラ”となる。その年2004年はその勢い止まらず首位打者を獲ってしまった。彼は苦労人から一気にスター選手に。彼の特集記事はとにかく買いあさり切り抜いて集めている。すごい勇気をもらった。でも、その一年だけでその後は怪我もあったりであの輝きは薄れていた。それでも、今年こそはと毎年期待せざるを得ない選手だったので残念なのだ。それでも、スクラップブックに溜まった彼の記事は絶対捨てる事はないし、ライオンズの青いユニフォームも似合う気がする。是非活躍して欲しい。安心なのは、同じセリーグでなかったこと。カープ戦だったら、彼はきっとガツガツ打って放出したカープに後悔させるだろう。
大好きな嶋選手、これからは”青ゴジラ”と呼ばれるんだろうが応援しています、心から。
一徳会野外劇「悪霊島」の公演がいよいよ迫ってきた。野外劇である!兎に角、世間には俳優いっぱいいるけど、そこらへんの方々が経験できない芝居をさせてもらってる。過酷でもあり、冒険でもあり、楽しくもあり”俳優として生きてるな~”と実感させてもらってる。勿論今回も僕が金田一耕助をやらせてもらってる訳なのだが、地道に金田一作品も6作目まできた。ご存知の方も多いと思われるがあの名作「悪霊島」を前代未聞の野外で芝居してしまうのである。主宰の石井君が現作の親元である角川文庫にしっかり著作権とってやってるんです(ここすごく大事なこと)。本当に多くの方にみてもらいたい。ただ、外でやるわけじゃない。そこは一徳会です、石井君を中心にメンバーがここにしか出来ない装置、小道具、そしてもっと度肝をぬかれるもんを用意してますんで。観に来ていただきたい。はい、場所は千葉の新鎌ケ谷です!!船橋から東武野田線に乗って15分のとこです。一生になかなか観れるもんでないですよ、ホント。3月23(金)、24(土)日の19時からの二回だけ。あまり、言うとクドいのでこれくらいで。で、僕自身も今日金田一が腹に据わりました。毎回舞台携わってて稽古期間中のどこかでその時々の台本の自分の役がしっくりくる”きっかけ”の時がある。これがくると波に乗れるのだ。これは僕の長年の感覚なんで、芝居やってない方、芝居やってる人でもわからない感覚かもしれない。金田一作品は映画にはなってるが、舞台はまれ。誰も描けないのだ。でも、一徳会にはそれができてしまう才能がいる。セリフは半端ない。芝居に集中したい。しかし、まだバイト、冠婚葬祭行事やら個人的にやらなきゃならないことが詰まってて不安もよぎるのが本音。一徳会のメンバーは公演場所の鎌ヶ谷に泊まりで舞台装置作りもしてくれている。僕はまだ仕事でそこまで参加できていない・・ほんとみんなに申し訳ない。もっと先をみると、来月にはもうひとつ舞台が控えてて、その稽古も始まるのに僕は遅れて参加させてもらうことに。すべてを管理するのはほんと難しい。でもひとつひとつ責任もってやるだけである。だからこそ、今日きっかけをつかんだことがおおきな前進となり勇気が湧きました。『いける!!』と。一流はあらゆる困難を乗り越えてきた人間が与えられる資格だと思う。今僕の境地を困難と言ったら恥ずかしい。既に一流の意識で物事を取り組み、全てを吸収した先に一流の証が待っていると信じている。それには僕一人では達成できない。周りの僕に力を貸してくれる人達あってであることがまず一番の真実であり、感謝の気持ちを忘れない。
長年の仲間の劇団の公演を観て来た。今年舞台の賞を総なめしてる劇団だ。劇場はお客さんでいっぱい。芝居は3時間休憩なし。装置も途中でガラッと変わってしまうこだわりは昔からかわらず更にパワーアップしている。スタッフさんもすばらしい方々に出会い、ファミリー家してるのが強みだし、話がずっと緊張感でピリピリしてるのでいっきにみれてしまうから凄いのである。主宰の才能にみんな惚れ込んでるし、信頼している。主宰は主宰で仲間思いなので、人柄で人も集まるのだろう。
メインの出演者のほとんど昔の養成所仲間で、僕もこの劇団の旗揚げ期に参加してきたので常に彼らの動向は刺激になっている。楽日なので当たり前のようにばらしを手伝い、当たり前のように打ち上げに参加というのが僕のパターン。打ち上げの光景は昔と変わらず、身内だけでダラダラと飲む。当日は主宰が誕生日とあって更にめでたい。39歳。僕も9月で同じ歳になる。年齢もみんな同年代である。しかし、話はこれからの展望になり劇団内の話に。僕は部外者の存在となる。一人だけ別物、でも同じ俳優。明らかに変わっているのである。僕自身も変わってきたのである。劇団員と劇団でやってない僕。またいずれ交わる時の為に切磋琢磨するのである。