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時を感じる

 3年連続で出演するジーパンズの公演が明日初日を迎えます。タイトルは「冷たい唇、温かい箇所」。どんなイメージを持ちますかね?今回はジーパンズにしては長めの1時間45分を予定しています。このいつもより長い分が今回の話の重量感を出している作りになってると思います。全体もいいまとまりを持ってここまで順調にきています。逆に恐いくらいです。いい作品になることでしょう!!観に来てくださる方は楽しみしててください。そして、まだ決めかねてる方・・是非いらしてください、きっと満足しますんで!!宜しくお願いします。
 この時期が誰にも邪魔されない”幸せな時間”を過ごしてます。今日も劇場がある銀座の街をジャージで歩き回ってました。自由です。普段どれだけ無駄なこと、余計なことを考えたり、人に邪魔されてたりしてるかがわかる。理想の形が今なのだ。このスタンスを続けなくてはならない。いい作品、スタッフ、作演、俳優・・素晴らしい方々とやれている。ただやるだけじゃ、そこらの劇団と一緒にされてしまう。残して、刻んで、発信してくことをしてかなくては、同じ生活(パターン)の繰り返しになってしまう。常識を捨てろ!自分を大事にしろ!!みんなを信じろ!!!名作は銀座みゆき館ジーパンズにあり!!!!
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親の気持ち、子の気持ち

 横浜のバイト先にジーパンズの営業に行った帰りに、駅裏のアクアなんちゃらとかいうショッピングモールをふらふらして、マックへ寄った。隣の席におばあちゃんと孫が二人で座っているのを見て、ふとウチのおばあちゃんはもう居ないんだな~なんて生前の記憶が甦った。思い出が残り、体と心はもう存在しない・・不思議な気持ち。僕もいい歳である。親は何も言わないけど、孫は見てみたいのかな~。まだまだ結婚さえ気配がないのにどうしたらいいんだ。
 随分前にショウカと電車に乗って座ってた時のこと。向かいに眼鏡をかけた女の子が本を読んで座ってたのだが、そこにおっさんが立ちはだかりその子に「おい!おい!」と何やらちょっかいを出している感じ。女の子は無視していた。明らかに嫌がらしているのだが、周りは知らん顔。僕とショウカはまずいんじゃないみたいな雰囲気になり、あまりにもおっさんがその子につきまとうのでショウカが先陣を切っておっさんに「ちょっと、止めてください」と注意する。周りの知らんぷりさん達にもどうだ言ってやったぞくらいの勢いだ。と、おっさんは振り向いて一言。「ウチの娘です」・・・。おっさんとその子は駅に止まると何事もなかったかのように電車から降りていった。僕とショウカは助けたつもりが、なぜか恥ずかしい思いに一気におとしめられ、苦笑いするしかなかった。なんだあれは。親も親なら子も子だ。腹が立った。
 ちょっとおもろい思い出でした。

HITORIからはじまりひとりに戻る

 僕の芝居の原点は一人芝居をやりたかったとこからはじまる。何か一人もがいて二浪してなんとか大学受かって勉強するか思えば、野球サークルはいって演劇研究部入って掛け持ちしていた。劇研の仲間に『野球部である時期までにレギュラーなれなかったらやめる』と宣言して結局なれる手応えなかったので、すんなり辞めて演劇部一本にしぼったとこから既に僕の中では芝居の人生が始まってたのかもしれない。今でも誇りにしている当時の農大劇研メンバーは先輩同年いずれもすごい人が集まっていたと思う。そんな中で僕の演技をかってくれたりされたもんだから、自分の中でいい意味でその気になってこれた。就職は全く考えなかった。その時から、社会にでたら自分はマジメに働くだろう。”ただそれだけで終わる”と確信めいて将来が見えていた。だから、敢えて社会人の道を避けた。その頃から運命的出会いをしていた松本敬治さんにすぐ一人芝居の場を用意してもらい、人前でお金をとって初めて本格的に芝居をしたのが24歳の時でした。それが「HITORI」。タイトルは当時大好きだった石井隆監督の「GONIN」をもじったものでチラシのデザインも「GONIN」をパクっている。あれからここまでホントいろんな事をしてきたが、僕の全ては「HITORI」に凝縮していると思う。演劇界の常識、技術等全く知らず持たずでただ、あの時の自分の心から、周りの目など考えず思いついたやりたいことをした。余分な知識というかひとよりも世間知らずだったから、恐いものなく失うものもなく24年間の稲吉剛をぶつけた。真っ正面から・・・
 僕は俳優はひとつの商品と最初から考えてたし、一人芝居を好むくらい人と絡むのが苦手だったから劇団員になるつもりは一切なかった。一時期ユニットに入れてもらっていたがやはり所属したという安心が僕の体のどこかにうまれてその時期は闘ってなかった。一番若くて動ける時期に落ち着いてしまってたなと、唯一後悔している。
 有り難いことにフリーでやってても芝居の出演依頼を定期的にいただけたのでいろんな舞台を経験させてもらいました。が、本当にこのまま続けてて僕は俳優人生を満足いくものにできるのか・・・ふと考えてます。ただの俳優になるためにここまで来たわけではありません。松本さんとなぜ僕は出会ったのか、なぜ松本さんはまだ芝居人生始めたばかりの僕に「HITORI」を実現させてくれたのか、そして松本さんの背中を見ていつか対等な立場に追いついてもう一度あの人と作品を作ろうと誓ったのに、あの人は僕の「ひとり八つ墓村」の公演一週間前に亡くなった。33歳の若さで。あれから、心の中で松本さんは僕を支えてきてくれた。もう6年経つが松本さんの為に僕は何ができるんだろう?この前のブログでふれた”人の為に生きる”のひとつの答えが見えた気がする。松本さんも言っていた。『人間は自分の為に何かやるより、誰かの為に生きる方が力を発揮する』と。
 芝居の取り組み方を学び、お客さんが観に来てくれる有り難さ、仲間に支えられて初めて作品になる、芝居の常識とかに捕われない”ひとり”の人間のリアルな芝居が出来た「HITORI」こそ俳優太平の全てだと改めて気づきました。
 死ぬまで若くいたい。38歳の今をぶつける!!

燃えるもの

 今日は荒れてますね、皆さん大丈夫でしょうか?こういう状況なので、ジーパンズの稽古も中止になり家でゆっくりできました。と、大好きなカープ戦の中継があるとのことでワンセグでたまには応援することに。こういう日にカープ戦がテレビで見れるのも有り難いこと。下馬評では今年もダメみたいですが、僕は投手陣がやっと揃ってきたと思うので、貧打戦は否めないけど期待してるんです。その期待の一番でもある裏エースの大竹投手が先発しました。大竹選手は凄い投手に間違いないのに、怪我やらでここ3年いいことなくエースになりきれずきてしまったのです。その彼が今年は開幕からローテーションに入っての初登板、しかも相手は最強打線と言われてるジャイアンツ。応援したくなるのは当然でしょ。試合はカープがなんとか獲った1点だけの大竹投手には厳しい展開。今までの力で押していた豪快なピッチングは肩の負傷で変化球を巧く操るスタイルに変えたようでそれが逆に大竹投手に貫禄を植え付けてる感じで見ていて安心できた。チームメイトもその彼に勝ちをあげたいという気持ちがプレーにでてるのが見てる側にも明らかだった。試合は終わってみれば4-0。大竹投手は7回を零封して見事勝ち投手に!そして、カープの今季公式戦の初勝利にもなりました。今日は大竹投手の”為に”とみんなが燃えてた結果でしょう。僕もこだわってる”誰かの為に”の力を見れた貴重な中継でした。実は大竹投手は今年1月に結婚したそうで、苦しい時を支えてくれたその”奥さんの為に”という気持ちも強かったのだろう。今年は大竹投手やりますよ!!野手の方々の更なる奮起に期待します。
 ということで”人の為”に夢中になれるってやっぱり人間の醍醐味だと思います。今の僕は誰の為に生きてるんだろう・・・支えてくれてるのは誰なんだろう・・・モヤモヤしてる限りダサイな~俺。
プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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