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歯っ、歯っ、歯っ

 被せ歯の歯茎がしみるので、もう14年くらいお世話になってる生田の歯医者へ行った。原因は横の歯が噛み合わせ悪い為、前歯に負担がかかっておかしくなってるらしい。自分の歯並びの写真をみせてもらい、今にはじまったことではないが、横の歯が両側ともひどいくらい噛み合わせが悪い。と、いうことで前歯の負担を減らす為に横の歯の隙間を型をとってそのまま埋める感じではめこまれた。違和感あるわ、見栄えも悪いわで悲しくなった。芝居や映像やる時はいちいち外してもらわないとダメだろう。
 僕の人生は歯のお手入れとの闘いでもある。小学生の時虫歯の検査で歯のほとんどが虫歯で恥ずかしい思いをしたことから始まり、小さい時からあごがひとより長かったので、歯並びの矯正を二回している。特に大学生の4年間はずっと歯に針金やらゴムやらをはわせていた。そして、30歳手前で生活の不規則やら噛み合わせの問題で、チョコレートをかじっただけで前歯が欠けるという珍事。その時既に前歯の神経が死んでいたという悲劇。被せ歯で応急処置をしたら、まわりの歯と色が違うので予算の関係上隣の歯だけホワイトニングしてもらう。人に見られる仕事をしてるから歯はうそでもキレイにしときたかったからなのだが・・。それでも色が違うので歯医者で被せ歯を作り直してもらったら、今度はホワイトニングした歯だけが浮いていた。最初から被せ歯を作り直しとけばよかったのに。歯医者さんからも「稲吉さんはあごの関係上仕方ない」と毎回言われる。普通の人間でないと言われてるみたいで心の整理を必要とされる。
 歯との闘いはこれからも続きそうだ。
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奇妙

 先日のジーパンズの公演に参加したおかげで名作を見逃さずに済みました。ひとつは高倉健さんの「鉄道員」「居酒屋兆治」「幸せの黄色いハンカチ」、もうひとつは田中邦衛さんの「北の国から」シリーズ。このお二方のまねを芝居で要求されましたもので(公演では田中邦衛版を採用される)、それまで見てなかったこの作品を見て研究することになりました。いや〜見てよかったです。最高でした。やっぱり出演者がすばらしいし、話も今の何でもCG使ったり、薄っぺらい恋愛話なんかより断然色褪せないおもしろさがあります。芝居やってるとこういう出会いがあるからやめられないんですよね〜。因に今も「北の国から」見続けてます。
 さて、僕はボールペンを常に持ち歩いてまして書く事が大好きなんですが、性格上字を丁寧に書く時と汚く書いてる時がはっきりしていて、字をうまく書きたいと思っていたところへ、書店で雑誌日経ビジネスAssocieから出してる「青山浩之 美文字の鉄則」という本を見つけて購入しました。所謂、丁寧な字が書けるようになる練習本なんですが、早速近所のマクドナルドに入りカウンターに座って、ボールペンを取り出しては本の中に字を書き込んで練習しました。と、隣に外国人の男性が座り、とりだしたのが日本語の単語カードと練習ノート。彼も日本語をノートに一生懸命書き連ねて練習しだしました。まさか、マックという飲食店で偶然隣り合わせた日本人と外国人が揃って日本語を練習しだすとは・・。やりずらさとかはなかったけど、なんか変な感じでした。で、僕が購入した「美文字の鉄則」いい本です。上達出来る気がします。その人の気持ちをつたえる生の文字をこれからもどんどん書いていきたい。パソコンでは伝わらないものを。

タカラモノ

 心を支えるものがなくては生きていけない。家族とか・・。大人になればなるほど奥さんを持ち、子供ができ、家庭を支えていかねば!!と気合いがはいるんだろう(推測)。僕の20歳ころに抱いてた理想の結婚願望は27歳だった。でも、役者人生を決意した大学生時代から「結婚したら役者として大成しない、一生独身でも役者が優先」みたいなつまらない決意が芽生え、あっという間に27歳をこして30歳になり、35歳・・・。
 もう自分個人でなく、稲吉(太平の本名)家の存続にまで問題になっていた。でも結婚の前に恋愛しないとなあ〜。
 てことで、僕の心の支えになってるのはトムプロジェクト稽古生の時にお会い出来た”我が愛しの『蟹江敬三氏』”からいただいたサインやその時に出演された伝説の舞台「絶対零度」(鐘下辰男演出)の公演ポスター。我が亡き師匠松本ケージ氏からの励ましの手紙。一徳会で金田一耕助をやりだして出会えた版画家杉本一文氏からいただいた僕の似顔絵色紙やら版画と金田一のホームページをもっている香月みかさんからいただいた太平版金田一の版画やら・・自分の部屋に飾って勇気をもらっています。どれもここにしかない僕だけの宝物。 
 どれも役者人生のターニングポイントになった出会いです。こういう宝物があるって幸せなことなんですかね。僕はこうして人からパワーをいただいてきました。これからは僕も誰かにパワーをあげれるような人になっていきたいです。
 ジーパンズ見ていただいた方はわかるかと思いますが田中邦衛さんのまね(ひどいくらい似てなかった)をして以来、僕は「北の国から」に今頃はまってます。田中邦衛さんは怪物です。でも、あんなくらい極端な俳優さんになるのが僕の最終目的でもあります。はい。

安全な場所

 芝居終わってから、色々考えたことをネタ帳に書いてるのだが、その中のひとつ。
 考えたら考える程、安全な場所ってないように思えてくる。外に出ればいつ気の狂った人に刺されるかもしれない、電車の中はいろんな人達が無条件に同じ空間を共にしなければならない。逃げ場はない。看板が落ちてきたり、運転ミスで巻き添えを喰うかもしれない。もっと言えば、去年の東北大震災のように自然の力は想像を絶する。外は危険だ。では、家にいたら安全かと言うとガスが爆発するかもしれない、火事にあうかもしれない。
 でも、「まさか自分が」と誰もが思う。人間の根底には「まさか自分が」で生きてるのかもしれない。だから、自分に降り掛かって来た時に「本当に自分に来るとは」と実際に来てから痛感する。
 「まさか自分が」を甘く見てはいけない言葉だ。もしかしたら、過去の偉大な人物の格言よりも現実味のある警告的な言葉で、一人一人に死ぬまで付きまとうナンバーワンの言葉かもしれない。
 そこで、僕は言う。「まさか自分が」から『いつか自分が』に変えて生きることに気づくべきだと。

近況

 昨日ラヂオで「人間はほめると伸びる」ということが科学的に証明されたと言っていた。今更という気がするがやっぱりだった。先日、本多劇場へトムプロの「欺瞞と戯言」を見て来た。昔からの仲間が作演をしてるのだが、主役があの竹下景子さん。生ではじめて見たが、やはり素晴らしかった。その方を演出してる僕の仲間・・。凄いとか通りこして、もうそういう時代に来てるんだなと。自分たちの時代にしないといけないな、負けてられないよ。
 アメリカドラマの「ザ・ウォ−キングデッド」にはまっている。前回はまった「LOST」が結局途中で見るタイミングを逸したので、今回は一気にみている。所謂、ゾンビ話なんだが、映画よりリアルで壮大で描写もどうやって撮ってるんだと思わされる凝り様。おもしろ過ぎです。
 そして、僕は今労働意欲が無い。ホテルの仕事もう15年やっている。このままダラダラいきたくない。辞めたい。今辞めたら乞食になってしまうかも。なんかどうなってもいいなんて少し思ってもいる。芝居で給料もらうまでにあとどんだけのことすればいいんだろう・・・。

分かれ目

 ジーパンズ・デニム公演「さらば、愛しき映画ホテル」が昨日で終演いたしました。連日満席に近い入りでお話もお客さんに満足してもらえた感触が強かったです。ダブルキャストという初めての試みも成功でした。主宰静馬さんの手腕の賜物です。打ち上げも盛り上がり、あっという間に過ぎ去ってしまいました。今こうしてまたいつものようにひとり静かに次の野望探しの切り替え時を味わってます。昨日までってなんだったんだろう・・って淋しくなるんですよね。そしてまた次の俳優業に気持ちを切り替えていくのが、”僕ら俳優の仕事”。
 しかし、僕は『泣く』という事を忘れてしまったみたいです。このところ数年、ここで泣きたいという時に心が揺れません。前に読んだ詩人谷川俊太郎の本に「年をとるにつれ自由な気分になるが、その分感受性がにぶっているのかも」というようなことを書いてました。俺いくつだよ!!と自分突っ込みをしたほうがいいくらい、何言ってんだと言われそうですが。ちょっと、辛い事があっても泣けない。感受性が薄くなってきてるのかも。俳優は感受性が豊かでないとやっていけない。泣けばいいというもんではないが、今日は泣きたい日でした。ちょっと辛いことありました。またか・・ということでもあるんですが。
 今までは若いから、『なにくそ!!見返してやる!!』パワーでやってきましたが、そろそろ僕も現実をみてしまいそうです。いい加減見返しとかないと浦島太郎状態になりかねない・・これマジ。

埋める日々と産める日々

 ジーパンズ・デニム公演「さらば、愛しき映画ホテル」が明日で終わります。出演者の皆さんのおかげで楽日も満席になりそうです。今回は劇場入ってからも長い時間を過ごしてきた感じで充実してました。見に来ていただいた方には分かってもらえるのですが、僕は落ち着く間がないほど話の中で忙しくしてます。今回の役をくれた主宰の静馬さんにまず感謝。ほとんど毎日2回公演でしたが、初日はさすがに疲れましたが以降は日に日に体が軽く調子いいです。集中できてるのと日頃の鍛錬が役立ってるみたいです。
 芝居してる間は脳の回転が早いです、明らかに。人間ってやるときはいけるとこまでやれるんだなと感心しつつ、舞台が終わるとボケ〜っとしてしまう自分がダサい訳で。所謂”芝居脳”というのが役者にはあるのだろう。生活が芝居中心で生きれればもっと日々頭の回転が早い会話やら、行動をしていけるのかもしれない。ずうっとこの状態もパンクするだろうから、こまめに脳を休ます事必要なのだろうが。でもこの”芝居脳”を使えるだけ使っていかないともったいない。折角、貴重な舞台に関わってアドレナリンやらがでてたのに、その舞台が終わればまたゼロに戻る。リセットはいいが、キープリセットじゃだめなんだ!!
 今回はいい状態で芝居できている。この状態のまま次の俳優業に移行しなくてはいかん。今回見に来ていただいたお客さん、そして明日いらしてくれる方、来れなくても連絡くれた方々・・本当にありがとうございました。僕を応援してくれる方が居る限り裏切らないことを誓います。人の生き方はそれぞれだけど、譲れないところはしっかり持っておかないと生きてく価値がなくなる。見失うから人の見極めもこれからは必要だろう。
 ひとまず、明日。

充実

 ジーパンズ・デニム公演「さらば、愛しの映画ホテル」が始まって好調な感じです。僕は今回かなりハードに動きまわってますし、出番も多いのでよう汗かいてます。ダブルキャスト公演なんでいつものように普通の日は夕方からひと公演とはいかず、毎日ふた公演と体力を要するのですが今のとこ日に日に体は軽くなってて疲れを感じてません。劇場入ってから両キャスト分の稽古をしたから、場慣れできたというのもあり多少汗をおさえるコツも得てきました。
 やっぱり思うのは、この芝居だけに集中できてる毎日が幸せだ。邪魔者がいない。そして、公演でかかわる仲間、スタッフさんとの交流が温かく感じる。家族でもなく、職場の感覚でもなくひとつの作品に向かってつくりあげている仲間として、ジーパンズは特に貴重な空間を味わえていて大好きだ。だから、この公演中は集中してて疲れとかが苦になってない。そして、その反動は公演が終わった日からドシ〜ンと降り掛かって、何もやる気がなくなるのだろう。
 自分が関わらせてもらう劇団は、僕自身が責任もってお客さんが楽しめると思えるから出演するとこを選んでるし、自分のセンスも悪くないつもりだ。ギャラの為だからつまらないとこでもでるといったことはしたことない。ギャラをもらえるほどの舞台もやれてないが・・。だからこそ、出演して価値があるとこしかやらない。当たり前の考え方だ。このところ毎年お世話になっているジーパンズは間違いなくおもしろい。もっとこのおもしろさを世間に広まる術を見つけなくては意味がない。この公演で”奇跡”を起こしたい。
プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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