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僕だからこそ

 不思議なもんで、僕の心は読書欲が湧くときと湧かないときの差がかなりあることが最近わかりました。給料もはいって気持ちに余裕が出たのもあって、本のまとめ買いをして一日一冊は読まないと気が済まなくなってます。久々の連休。さて、どこへ行こう!と昔は張り切ったもんだが、今は旅行本見あさっても全く出掛ける気になりません。心が疲れきってるんでしょうか。明らかに一人で旅行することに今は魅力なくなってるというか、心に傷がないんでしょう。
 さて、一人芝居の準備がこのごろ止まってしまってます。しょうかとの稽古で台本も少しできてるのだが、それはそれとして、僕が一人芝居をやることの意味というか意義というものが今薄いのだ。初めてやった「HITORI」も「HITORI2」も一徳会での「ひとり八つ墓村」も自分の中にドラマを持っていたから、悩む前に突き進んでいた。でも、今はドラマがないのだ。誰もやったことのない、その手があったか!と唸らせられるような、失うものがない自分だからこそできるもの・・が理想。今日読んだ貴志祐介「雀蜂」は密室での登場人物は主に一人のパニックものと僕は解釈して、一人芝居の題材の参考にしたい。そして、俳優小宮孝泰ひとり芝居三本立てのひとつ「接見」を観てきました。イギリスにも持っていってる通算百回は公演してきてる、小宮さんの代表作であり、トムの一人芝居でもおなじみの作演水谷龍二さんなだけあり、だれでも楽しめるいい意味でオーソドックスな作品でした。
 いやらしいけど、笑いをとりにいってるとこはどのタイミングかとか、時間の掛け方とか分析しながら見てました。僕のスタイルとは違うけど、一般的な作りはこうなんだなと改めて実感してきました。
 自分のなかでネタを自然と探してるんです。でも根本的に僕の一人芝居は普段の生活にドラマがあってなんで、燃えるものが出てくるまで、エンジンがかからない。”ガソリン”ガソリン”ガソリン”。
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またお会いしたい

 僕がお世話になっている芸能事務所ストローハウスの社長兼湖さんのおかげで、行貞監督作品「つやのよる」以来の役付きで映画の撮影に昨日今日と横浜中華街に行ってきました。ある中華料理屋での撮影で店長役が酒井敏也さん、その奥さん役が岡まゆみさん、そして店員の中国人役が僕でした。台詞はなかったのですが、このお二人の間で芝居ができた幸せは計り知れません。酒井さんはつかこうへいさんに気に入られて80年代の演劇界で名を馳せた怪優さんであり、岡まゆみさんは僕が学生時代にモグタンというキャラクターとタイムスリップする「まんがはじめて物語」という番組のお姉さんをやられてた方で、あこがれの女優さんでした。まさかそのお二方と共演させていただくとは。
 全く想像つかなかったのですが、幸いというのでしょうか待ち時間が長かったりで控え室が同じだった酒井さんとはとにかく色々、演劇やらプライベートの趣味やら突っ込んでお話させてもらいました。岡さんとも撮影の合間に芝居の話を普通に聞かせてもらい、お二人ともとても話しやすい方でした。この感激はなかなか伝わらないかと思いますが、はっきり言って撮影より、色々聞かせてもらったことがこの2日間の収穫だったということです。プロの方はその場その場で一緒に仕事した俳優さん達とも済ませてしまうのでしょうが、まだ僕はミーハ感覚が先行してるようで、感傷にひたらずにはいられませんでした。ほんと大好きになりました。一期一会ですよ、これ。いいじゃないですかその方が。大ベテランのお二人と芝居の話をできた幸せは僕だけの宝物です。ヤオー。

十代が全て

 期待した広島カープの巨人戦も3連敗で終わりました。単純に打てる人がいませんでした。巨人は強かったでは同じ”プロとして”済ましてもらいたくないものです。なんか勝つまで球場での選手の笑顔ってみたくないです、というか笑う余裕あるのかっ!!って。先日引退した前田選手は現役時代笑顔はめったに見せませんでした。クライマックス中も何度ベンチにいてくれたら、ここで前田がでてきてくれればと何度思ったことか。そういう期待を抱かせてくれるのが”プロ”なんじゃないでしょうか。今のカープにはそういう選手が見当たりません。個人の意識をもっと高めてもらいたいものです。カープを愛する者として。
 紀伊国屋にトム・プロジェクトプロデュース「裏小路」見てきました。中津留氏作・演出、吉田栄作さん主演で学校でのいじめ・体罰を問題にした全編シリアスな作品でした。吉田さん演じる熱血教師とネットを操り問題を引き起こす生徒の戦いを描いてます。
 見てたら、自分の学生時代を思い出してとても刺激になりました。いじめも体罰も今に始まったことじゃないけど、今ってアホなくらい敏感になってるようでなんも本質に迫ってないままウヤモヤにしてるんですよね。『学校』ってなんだったんだろうって。十代って何も知らないから、人間形成の一番大事な時期なんです。そこで養ったものが心の根底になって、大人になってもいつまでも残って行くもんだと今になってもつくづく思います。僕は中学も高校も一言で言えば”いじめられてたよう”です。なぜ客観的な言い方かといえば、僕自身はいじめられてるとは思ってなかったし、そうも思いたくなかったから。ただ、周りから見たらそう見えたということ。とにかく、望んでないのに、どこいってもちょっかい出されてました。痛いおもいしたし、泣かされたし、先生が心配してきたし・・・。あのとき僕の心が強くなかったらと思うと学校という存在ってよくわからないしコワいとこだったなと思う。大人になって才能、個性を発揮する人ってこの学生時代に潰されなかった人たちなんです。学校って全く考え方も育ちも違う人達が強引に小さな狭苦しい教室に40人とか詰め込まれ、毎日同じ時間を過ごす・・考えただけでコワい。僕はあのときから元々人と同じ事をするのが嫌だったし、好きになるものが人とずれていた。でも、それに対して人と合わさなきゃと思わなかったことが救いでした。クラスで僕だけクラッシュギャルズの大ファンだったり、ファミコン時代に敢えてセガに走ったり、クラスに野球チームに入ってるのが僕しかいなかったり、同学年に僕ともう一人しか部員がいなかった山岳部で部長やったり。そういうことを貫き通せず、どこかでみんなと同じじゃないとだめなんだみたいな考えを植え付けられてたら、今はなかったろう。そういうことってもちろん気づかない時期だし、先生も教えてくれなかったと思う。
 色々問題あった自分でしたが、自分が弱い立場に追いやられてても敢えて学級委員やったり、ほかにいじめられてる仲間を助けて、逆に自分がやられるはめになって気づいたら、助けた仲間はとっくにどっかに消えてて裏切られたり。周りから見れば、弱いはずなのになんでほかのいじめを助けに入るんだと奇妙に見えてたかも。とりあえず自分はどうでもよくても、周りで仲間がやられてたら許せなかった。自分がやられてても誰も助けてくれなかったから、人をあてにするより自分で解決しようと思ったり。先生って止めることはしてくれても、もっと中までは響いてこないんですよ。色々気に掛けてくれた担任もいたが、余計なお世話に感じたり。戦うしかないんです、自分で。意識してないとこでそういう境遇を楽しんでたのかもしれない。教師が生徒を怪我さしたら大問題な今もアホらしい。生徒同士で傷つけ、傷つけられが日常だったころはどうしろっていうんだ?嫌がらせしてきたやつとあるとき電話で話して「お前変わったやつだな」と言われたときは勝った!と心の中で叫んだのが今でも記憶に深く残ってます。逃げちゃだめなんです、弱かったらその弱さを全面に出して正面からぶつかればいいんです。楽しめばいいんです、泣きながら。マゾですかね、僕?
 学校ってなんだろう。

次から次へと

 広島カープ勢いのっちゃいましたね。強すぎです。でも、その訳は外人助っ人が活躍してくれてるからなんですが。彼らがいなかったらと考えるとあまり素直に喜べないところです。次はいよいよ巨人。中継は見たいのですが、いつからか我が家のテレビがテレビ東京しか受信しなくなりました。なぜなの?それにしても甲子園に応援来てたカープファンの数凄まじかったですね、いつの間にカープファン急増したんでしょうか、甘やかしちゃいかんのに。
 さて、先日初めてのバリウム検査やらしてきた健康診断の結果でました。体内年齢が21歳と出て浮かれてたら、腎臓に1センチの結石ですと。なんでこう体の災難が僕には襲ってくるんでしょうか。この前知り合いが尿道結石でひどく苦しんでるのを他人事のように見ていた矢先にです。なんなんですか、結石って!!どうすればいいんでしょう。紙には”心配なし”とだけでなんの対処法も出てませんでした。ホントにコワいです。痛いらしいです。
 このブログにも以前綴りましたが、体のアクシデントをネタにできるほどいろいろ出会ってきました。で、怪我をしない体に鍛え上げたら、今度は鍛えようのない内蔵系でシフトチェンジされてしまいました。2年前の東北震災の真っ只中に帯状疱疹をやって以来の病気です。コーヒー飲み過ぎが原因なんでしょうか。日々の食生活?一人暮らしでそこを突かれたらお手上げですよ。一人で生活してきてんですから〜。誰が献立考えてくれるんですか、自分でしょ。そこ突かれたら流石になえます、はい。
 もう死ぬまで僕には試練が付き纏うんでしょう。だって、選ばれた人間だから。試練の数だけ成長するということです。ありがとう試練、這い上がりますよ何度でも。僕は。

みえた!

 来年の話をするのは好きではありませんが、なんか希望が見えました。3月に出演する舞台によっては僕の一つの夢である『新国立劇場で芝居をやる』というチャンスがみえてきたのです。初台に越してきたのもここで芝居をやりたいから、いつも近所にいて目にいれとこうという考えでした。それから、7年以上たった今ついにひょんなことから、道が拓けるかもです。その前に3月ありきですが。この3月の舞台自体夢のような公演なんでまずそこです。まだ詳しいことは言えませんが、ヤバいです。詳細をお待ちください。

戦友

人は話さないと何を考えてるかわからない。と、実感しました。僕は話すのが下手なので、芝居をやってるのですが。
 トムプロジェクトで出会い、一人暮らししてた生田の家から近所でもあり、20代後半のころはずっと一緒に舞台をやっていた演出家中津留章仁氏と腹を割って話してきた。
 彼はトラッシュマスターズという劇団の主宰である。団員も昔からの仲である。その一人龍坐氏のプッシュもあり、来年の公演に僕が出たいのかどうかを問われる場を設けてもらった。僕には僕の考えがあり、昔から団員になることはお断りしてきた。彼らと芝居をする事は好きだし、これからの演劇界のトップにいける劇団だと思う。でも、団員だけの絆が全てではない。僕は外からいい刺激になれればという気持ちでまたいつか呼んでもらえる日まで、修行を積んでおこうと決めたのである。”俳優は個人商品”が僕の考えだから。それをよそに、トラッシュマスターズは苦難を乗り越えながら、今では下北沢の本多劇場や座高円寺といった大きな劇場でやることが多くなりました。
 ”いつの日かまた関われるときまで”と思い、やってきましたがついに来年また一緒するときが来そうです。僕のひそかなこの気持ちを中津留氏が知ってるはずもなく、彼のオファーを断らざるを得なかった最近の僕の負い目ばかりが目立ってたのですが、全てを話してきました。
 言わなければわからない。長年貯めてたものを吐き出したら、道がまた拓けました。 この時期でよかったのかは来年現実になったときにわかります。でも、僕の中にあった一つの理想型が試される時がきました。昔の仲間と自分の力のぶつけあいをする時が。          
プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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