今日は稽古休み。共演者にとにかく発声がうまい俳優さんがいるのですが、どうやら水泳で培ったものらしい。やはり、水泳か・・。そういう気がして苦手の苦手だった僕もずっと前から始めていた。しかし、どうにもうまくならない・・ので最近は走る方に力をいれていた。が、もうやるしかない!!早速午前中に近所のオリンピックセンターへ。泳ぎに来てるひとは2・3人。完全に貸し切り状態。監視員が5人くらいいて僕の泳ぎの下手さが逆に目立ってやりづらい。そんなことは言ってられない。息継ぎと全身の力をいかに水中に馴染ますかを意識して泳いだ(独学)。きついのがいいのであり、泳げば泳ぐほどなんかすこしづつ無理なくできる感覚は掴めた気がする。これから地道に通う。そして隣の代々木公園に行き、昼間から発声をしてきた。この連動性いける。もっと声をとどかせたい!!!
帰りにいつもどおりオペラシティでフラフラ。と、今日は下でなく高層のカフェに行こうと思い、53階の見晴らしがいいカフェに行くと、入り口に「本日貸し切り」の看板・・ちぇっ、折角来たのにとあっさりくじけてエレベーターに乗りなおす。階表示のボタン18階の横に「フードコート・カフェテリア」と書いてある。いつも来てるオペラシティなのに、18階の中途半端なとこに店があるとは知らなかった。降りてみると、なかなかいいスペースの休憩所がありました。新たな発見、また来よう。
さて、昨日稽古終わりに吉祥寺でショウカと呑みました。僕の今回の役について話しました。僕の役は正義か悪かで言えば完全悪役です。ただとにかく出番はあっという間なので、その中でいかに印象を残すか。”悪”という役回りに割り切るのか、キャラをどうするか、今の悪と昔の悪とのイメージの変化・・結論は出ませんでした。例のごとく一杯呑んでは店を変えてまた一杯呑んでまた違う店へという僕らのお決まりパターン。悪とは・・。
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昨日の稽古終わりに我らが麿さんのサプライズバ〜スデェイありました。昨日麿さんの誕生日でした。大好物のバナナ詰め合わせの贈呈。照れながらも嬉しそうでした。その現場に立ち会えたのが貴重でした。稽古場からの帰り道で一人歩いていると、偶然後ろから自転車に乗って帰る麿さんにでくわす。かごに先ほど貰ったバナナを積んでる姿がまたかわいい。挨拶すると『ちゃんと飯喰ってるか?バナナあげるぞ』と話しかけてくれた。吉祥寺の街をゆったり自転車をこいで帰っていきました。
昨日は東京マラソンでホテルの仕事が早入りしなきゃならず、4時起きで仕事して仮眠して稽古へ。とにかく今は試して試してます。引っ張り過ぎの演技をダメ出されたりしましたが、稽古終わりに出演者から僕の姿勢に”勇気”をもらえたと言ってくれもしました。こちらは兎に角不安だから懸命なだけなのにちょっと嬉しかった。慣れ親しんだ劇団のような安心感は全くありません。まだ、自分の芝居がどう思われてるのかばかりが気になります。このカンパニーの一員として信頼を掴みたい。
今日もギリギリまで仕事して、そのまま稽古へ。抜き稽古でした。今こうして家に帰ってますが未だに睡魔が来ません。すごい神経張ってるみたいです。
さて魚料理の食欲は衰えることはありません。あれから毎日なにかしら魚を買って来てます。今晩もさんまといわしの塩焼き丸一匹づつ食べちゃいました。一体僕の心と体に何が起きてるんでしょうか?骨につまって稽古できないなんて事にならないように気をつけて、この”不思議な食欲”は続くことでしょう。
昨日は稽古休みでした。そしてその前の日に初の食事会。ただの呑み会にならず、僕は猛烈なダメ出しを頂いてきました。どこに行っても試練が待ってます、だからこそ僕なんですが。昨日はDM作業を挟んで朝から晩までもう一度じっくり自分の役を見つめ直しました。陽の暮れた代々木公園でイメージを掴む練習もしました。正解はないので納得・説得できるものを探りつづけるだけです。僕はスロースターターなのが、いい時と悪い時の両方に出てしまうのですが、今回は一回、一回の稽古の大事さを思い知らされました。
まだ抜き稽古に入ってませんが、試せる事を試すことに集中して今日もあっという間に終わってしまいました。まだ全然です。シェイクスピア・・真剣にやればやるほど面白くなる作品。面白くやりたくなる自分・・そこにズレが生まれる・・ともわからない。さすがシェイクスピア、さすがだ。
今日の稽古は、昨日プロンプ(俳優さんが台詞出てこない時に教えてあげる人)をやってくれていた学生の鈴鹿君がいなかったので、躊躇なく川村さんの横に座り込んでプロンプに徹しました。プロンプに徹するなんて久しぶりです。ただ、ぼ〜っと稽古見てるより、ずっと緊張感もってできるから今日の稽古はあっという間でした。麿さんはとにかく長台詞だらけなのにほとんど覚えていらっしゃってます。流石です。その麿さんが台詞が出てこなくても思い出してしゃべれることもあるので、やたらに早くこちらが台詞を出してあげればいいというもんではないと僕はおもってるのでギリギリまでみてから出すようにしてました。ある意味相手の呼吸を読む勉強になります。それもあの麿さんの呼吸を読む作業をさせてもらったのですから、いい経験させてもらいました。鈴鹿君が明日来るかわかりませんが、また川村さんの横に座ります。これって、プロ野球選手の新人さんがベンチで監督のすぐ横に座って出番をアピールする心境と同じです。今回の僕は積極的です。 興奮状態というかこの日々が嬉しいのもあり、稽古終わっても吉祥寺の街をブラブラしてから帰ります。帰るのがもったいない気がして。それと、3日前くらいから魚を食べたくてしょうがなくなってて、夜は魚料理をなにかしら買って食べてます。DHC?を欲してるんでしょうか、、これから毎日食べるつもりです。
今日は出演者の手塚さんと笠置さんと初めてしゃべりました。明日は稽古終わりに初の食事会があります。楽しみ。
「荒野のリア」稽古3日目、今日からジーパンズでも馴染みの吉祥寺シアターすぐ手前のSPACE Beでの稽古に変わりました。荒立ち稽古であっという間の4時間でした。皆さん長台詞ばかりなのでまだ台本片手に苦労されてる中、自分はチョイ役なので台本は離せられました。まだ始まったばかりなので、逆に本番までどうするかが問題。
山崎努さんの本「俳優のノート」(文春文庫)の影響か、僕も毎日稽古の日々を綴ろうと思い始めてます。不思議なもので、ジーパンズのように慣れ親しんだ仲間でなくても、ひとつの作品の完成に向けて毎日集まっていると段々その空間が心地よくなるんですよね。今回は業界の大先輩方が何人もいらっしゃる現場。稽古を見させてもらってるだけでも幸せなのに、そこに自分の演技をぶつけられる・・集中できてます。その反動で家に帰ると明日の稽古のことを考えて不安になります。こういう時独身はツライ。気分転換してくれる相手がいないので・・。で、演出の川村毅さんは第三エロチカという有名アングラ劇団の主宰をされてた方。僕がものごころつく前の劇団なので観た事はありません。しかし、実は7・8年前に映画監督望月六郎氏の劇団に関わった時に、谷崎潤一郎の「春琴」をモチーフにした話でサーカスの団長役をやったのですが、奥さん役がそれこそ第三エロチカや新宿梁山泊で看板を張ってた”女優”村松恭子さんでした。小劇場でなんとかやってきた俳優がアングラの女王と言われた方と夫婦役をやらせてもらえるとは・・。村松さんとはその前の公演で望月さんのところで出会い、僕との芝居の絡みで『目が来ている』と村松さんが認めてくれてました。それを受けての夫婦役でした。あの迫力には圧倒されるばかりでした。その後、疎遠になってたのですが、去年の村松さんの舞台を観に行き例のごとく豪勢な花束を差し上げてきてからまたメールでつながりました。ということで、川村さんといえば村松さんかなとひとり勝ってに解釈して、彼女にメールしちゃいました。有り難いことに村松さんからは「太平ちゃん」と呼んでもらってます。自分の個性をおもいっきりだしなさいとのアドバイスを頂きました。なにかしらつながっているのが「自分はおもってる以上に幅広く活動してきたんだな」ともっと感動していいのかなとひとり噛み締める夜です。
4日間空いての「荒野のリア」読み合わせ2日目でした。荒立ちまでいきました。初日顔合わせで大抵親睦会があるもんですが、まだやってません。だから、稽古場はまだなんとなく堅い空気が漂ってます。アウェー感の中、演出川村さんの求めるものが何かを早く掴みたい一心で、この4日間自分のキャラ(3役)を練ってきての3度目の読み合わせ。作りあげてきたものが違う方向に行ってないかドキドキだったが、読み終わるまで何も言われなかった。一安心。。
そして、早速荒立ち稽古に。川村さんのすぐ横に座って、麿さんや有園さん、手塚さんの演技をじっくり見る。改めて自分が同じ空間にいることに感動。という矢先に自分の出番へ。台詞はだいぶ入ってるんで懸命に相手とうまくかみ合うことだけ考えて動いた。ここでも、ダメだしはでず2日目の稽古は終わった。川村さんの横に戻ると『太平君』と、この稽古始まってから初めて彼に名前で呼ばれた、それも”君”付けで!!『キャラはあんな感じでいい、最後の台詞が聞き取れないからしっかりしゃべってくれ』と。方向も間違ってなかった、そして名前を読んでもらったことが何より、仲間の一員としてとりあえず認めてもらえた気がした。余計な事考えず、キャラのことだけ考えて動けている。ただ、基本的なセリフ回しをダメ出された。まあ、当然なこと。これからどんどん良くなりますよ、キャラが固まったんで。そして、遊びます。何気に、話のアクセントをつける役な気がします、私。
ついに来ました。「荒野のリア」顔合わせと読み合わせの日。朝はバイトしてそのまま吉祥寺の稽古場へ。出演者の方々より早く着いてようとしたが、ほとんどの方は既に来てました。遅れをとった・・やばい。自己紹介と翻訳家の松岡和子さんの挨拶がありました。松岡さんといえばシェイクスピア作品では小田島さんと方を並べて有名な方だ。あの山崎努さんがリア王をやられた時も松岡さんが関わられていらっしゃいました。その方が目の前にいる・・すごい、なんかすごいとこに今自分はいる。そして斜め前には主演の麿さんが!!ミーハ気分に浸ってる暇はない、早速読み合わせに。
皆さんの迫力でこちらも気合いが入ったが、全てが初めてなので自分の役も置きにいってしまいました。案の定、演出の川村さんから”キャラが弱い”という指摘をいただく。チョイ役だから、一語一語に命を注がないと何も残らなそうだ。枠にとらわれないほどなんか生まれそうだ。初日はインパクトを残せず終わってしまったかな。悔しい限りだ。まだ解込むことはなかったが、この環境のなかで今芝居を出来ていることに感激している。恥をとっぱらってぶつかっていくだけだ。ただのシェイクスピアをやるのではない、太平のやるシェイクスピアをやるだけだ。
ソチオリンピックの開会式の生中継見ました。肝心の聖火台点火は見てないけど。国の威信を賭けてという感じはひしひしと伝わってきた出し物でした。どんだけ人がでてくるんだと言わんばかりのダンサーさん達。これ見てたら、2020年の東京五輪も芸術に携わる人達がどれほど急募されるのかと思うと、自国の開会式がどんなことになるか今から気にはなった。武士の格好した殺陣の軍団やら歌舞伎役者やらがいっぱい募集かかるのかな〜なんて。単純でしょうか。そんなこと考えながら見つつも、いつこの画面上のどこかから爆発テロが起きるかとの小さなコワさもありました。と、画面上にテロップが!!地震速報・・東北地方に大きな揺れが・・・こっちかよ!!危険は目の前にいつでも潜んでるんです。東京五輪の前にやるべきことは言うまでもないでしょう。
J・スキナー「お金の科学」(サンマーク文庫)を読みました。500ページ近くある分厚い本でしたがあっという間に読めました。『誰を知っているかが重要ではなく、誰があなたを知っているかが重要である!』、『生きる秘訣は与えることである。与えれば与えるほど、もらうようになる。特に、もらうことを考えずに与えれば、そうなる。』この文章に出会えたことが全てです。これまでかなり自己啓発本読んできましたが、最終的にはこの文章がしっくりくれば、今まで探してた”気づく”ということに繋がるのかなと。僕は芝居の世界で生きようとしてます。自分が自分がになりがちな世界。そして、みんな同じ考えで進んでるから仲良しこよしで終わるんだろう。どこまで考え方を飛躍させるか、発送を変えれるか、冒険できるか、恥をかけるか・・売れたひとしかわからない境地を僕らが分かる訳がないのだから。
ロッキーから、昨日が公開最終日の三谷幸喜作品「清洲会議」のチケットをいただき新宿ピカデリーに行ってきました。内容はさておき、僕が大学出たての頃共演させてもらった劇団猫のホテルの市川しんぺーさんがいい具合に出演されてました。行貞勲監督の「世界の中心から愛を叫ぶ」の時も山崎努さんが演じてた写真館に来てた”笑えない客”で出演していて、すぐ本人にメールをして感激を伝えたのですが、今回も見終わってすぐメールしました。お世話になった”先輩”がどんどん有名になって活躍してる姿をみると勇気を貰えます。その気になれるとでもいうんでしょうか、『よし!自分も!!』みたいな。しんペーさん、そしていまや引っ張りだこの佐藤二朗さんも僕のたわいもないメールにちゃんと返信してくれるから有り難い。一日も早くまた同じ土俵に立たねば。
なんか「いいひとほど癌になりやすい」というニュースを見かけました。すごい心当たりがあるもので、かなり敏感になりました。ショウカと呑みに行くといつも店のおねーちゃんやらに決まって彼は、僕のことを『こいつはおれの今まで出会ってきた知り合いで一番いいやつだ』と言いふらかします。恰好いいやつとかアタマいいとか言ってくれるなら向こうも興味を持つかもだが、”いいやつ”は決してそのあとなんの発展がない、だからどうしたの?でおわる。いいことなどないのである。”いいひと”とばかり言われてきたので、じゃあ”最高のいいひとの”の境地までいけるかもとか思いはじめてやってきてたが、確かにいいひとというのは感情を表に出さず、心にしまいがちなので体に悪いということに納得する。周りからみたら平和なひとに見える反面、本人側では癌になりかねない危険と闘っていきているわけだ。アホらしい。いいひとってほんといいことないと思う。まっ、それは今の自分の生活をみればわかることで。病気になってからでは遅い。誰かが助けてくれるなんてことはない。見返りなんて期待してはいけないのに、いいひとほどその反動に愕然とするのがオチだ。人は死ぬまで変われる・・自分の幸せは自分しか演出できないのだから。
2月はいりました。いよいよです。そして、無事舞台が終わる3月頃から引っ越し先を探すことになるでしょう・・すっかり静かになって忘れかけてる地震がいきなりドカ〜ンとやってくる前に。