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 考えた末

 明日、杉本一文氏が「イラストレーター杉本一文が描く横溝正史の世界」山梨の根津記念館の会場へ来られるので、僕も午前中仕事してからすっ飛んで行こうと思います。催しは6月末までやってますが、杉本さんは明日しかいないから、会わなければ意味ないですから。凄い方なのは言うまでもないけど、僕は舞台版金田一耕助をやり続けてる俳優として仁義というか責任を感じて行動せねばならない!それだけ!!勿論、作者である故横溝正史氏の墓参りも欠かさず行っております。当然のことだから。
 さて、なかなか読もうと思いつつ手を出せずにいたナポレオン・ヒル(田中孝顕訳)『思考は現実化する<上>』を読みました。納得の内容。そして、動かなければ読んだ意味がない、動けば意味がある・・それだけのこと。
 一生懸命生きるって大事だけど、賢く生きなきゃ無駄に終る。人生って一度きりだから毎日無駄に生きるなとも言うのも簡単、でも気づかなきゃ無駄なんだ。
  「一流とは考え方の中にあり実行する意思にあり」・・松本敬治さんからの宝の言葉。燃えるような信念がなんであるか?それを実現する事に生きはじめれれば、あとは野となれ山となれということ。
 僕には大切にしなきゃならない人がたくさんいる。お世話になってる方の為にも、そしてなぜ敬治さん・・そして蟹江敬三さんがもうこの世にいないのか・・全ては意味があるのだ。感じるんだ、自分がやるべきことを。この今の”境遇”は全て意味があるんだ。HITORIやるしかないのだ。
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 鍛えるしかない

 くじけそうになる。自分の”脳力”の低さに。和太鼓を今日もやってきたのだが、楽曲を教わって繰り返すともう忘れている。音楽脳というやつが全くダメだ。親のせいにはしたくないが、小さい時から全く楽器に親しんでこなかったから、俳優ならギターくらいは出来たほうがいいのに全くやれない。だから、こうして習いに行ってるのだが・・。やらないよりかはマシだから、進歩はしている。
 でも、台詞覚えにも言える事だが、暗記力・理解力が遅いからこうして苦労している。”能力”をアップできたらいいのに。いや、アップできると思ってるので、色々脳を使うようにしてます。死ぬまでアップできると思うから、僕は諦めずにこれから逆に若返りを計ります。忍耐力がかなり必要だけど。
 野球やサッカーとか球技は申し訳ないけど得意なのに、活かす場がないのがまた複雑だよな〜。そうは見えないと思ったでしょう?ホント、ボール触らしたら生き生きしてますよ、私。

 へやかつ

 口内炎がひどくて憂鬱でしたがやっと治りかけてきました。兎に角舌にできて治ったかと思ったら、転移したかのように舌の裏側におおきなのがひょっこり。随分掛かりました。これもこの一ヶ月、引っ越すか引っ越さないかで悩み続けたストレスでしょうか・・。不動産屋も4つくらい周り、部屋も時間掛けてかなり見て回りました。最後の最後に見た物件が気に入り、審査まで行ったとこで最後の悩みがやってきました(優柔不断です)。と追い込まれた日に蟹江敬三さんのお別れの会に青山葬儀所まで行って、さあどうしようと困り果てて自分の部屋に帰って来た時のこと。  窓から射し込んできていた夕陽が薄手のカーテンを通して素晴らしく眩しかったのです。「あっ、こんな気持ちいい所なのだから無理に出なくていいじゃん!!」と、その日の夕陽を見た瞬間、今までの悩みが嘘のようにスッキリ決断がでたのです。”蟹江さんが力をかしてくれたと思ってます。”面倒をみてくれた不動産屋さんや周りにはかなり迷惑を掛けてしまいましたが、納得しての更新なので悔いは全くないです。
 引っ越す方向で部屋のいらないものをどんどん捨てていたので、この機会に大掃除をしました。全く使ってないものから、勿体ないと思ってた物まで。本棚の裏にコンセントが走っているのですが、8年間の埃が積もりまくってました。火事になる最大の原因でもあり、よく燃えなかったな・・と自分の強運ぶりを確認しました(違うか・・)。運気があがるらしい部屋掃除関係の本も読んで、台所・トイレ・押し入れ・・もうスッキリです。これが運気のあがる一歩みたい。風邪とおりのよい部屋は位置も考慮して脳トレにもなったみたい。
 ということで『自分の部屋に引っ越しました。』
 更新で大家さんが「このアパートもあと10年でしょう。」なんて恐ろしいことほざいてたので今からレベルアップした部屋に越せるように、出世したいと思います。

 運んで来てくれる

 昼に突然ボッチンからの電話。「新橋で蟹江さんの追悼映画やってます。」。全く知らなかった情報だった。今日まで新橋のロマン劇場で、蟹江敬三追悼特集として1970年代に公開された『花芯の刺青 熟れた壷』・『犯す!』・『天使のはらわた 赤い教室』の3作品が一日にいっきに見れてしまう企画をやっているという。ロマンポルノでの蟹江さんの代表作である。『花芯〜』は初めて聞いた作品でした。あとの2つは一応見ている。ボッチンの折角の知らせでもある。(見たい!!)。実はもうひとつ今日までの催しで行かなければならなかった巨匠杉本一文氏がゲストで参加している『時代小説挿絵原画展』が新宿の紀伊国屋書店の4階でやっていた。杉本さんはこの前の「荒野のリア」を観に来ていただいてたので、尚更僕も今回是が非でも顔を見せなければならず、杉本さんの大好きな焼酎を差し入れに用意して夕方向かった。杉本さんに会う事が出来、いざ新橋へ!!
 ロマン劇場はガード下で電車が通る音がうるさい昔ながらの映画館で、所謂ポルノ映画を中心に上映している今となっては貴重な劇場だ。仕事場から直行してきたボッチンと合流して、ガラガラであろうと思われる劇場内へ。そしたら、客席はまんべんなく埋まっていました。俳優蟹江敬三を多くの人が観に来ていたのです。そりゃそうだ。3作品とも70分ちょっとの作品で全部見てやろうと意気込んでみたものの、蟹江さんの演技は必見には間違いないのだがポルノ映画なので、エッチのシーンが満載だ。流石に2作品見たとこで限界でした。
 『花芯〜』『犯す!』を見て出てきました。兎に角、蟹江さんが格好良かった。蟹江さんの顔だけ見れればお金を払っていい。それぐらい改めて蟹江敬三さんは選ばれて当然の人でした。ポルノといってもただいやらしいのでなく、時代に合った”毒”が盛り込まれていて、話の大胆さや残酷さはすばらしいです。来て良かった。
 僕は芝居始めた時から常に人前で「蟹江敬三さんが大好きだ!!」と言い張ってきたので、自然と周りに蟹江敬三=太平と覚えてもらえてました。だから、訃報を知った知り合いの何人かはまず僕を思い浮かべて心配してメールをくれたりしてくれました。お別れの会の時もたまたま現場を通った知り合いが僕を思い出してわざわざ教えてくれた。そして、今回もボッチンは僕が大好きなのを知ってたから、このタイミングで誘ってくれた。
 『夢は語れ』と言うけど本当そうだ。自分一人で達成はできない。周りがそのことを知ってたから力になってくれるんだ。
 世間はこれからどんどん蟹江さんを忘れて行く・・逆に僕の中ではこれからもっと蟹江さんの存在は大きくなる。だって、蟹江さんは僕の人生の人だから。。。

 やっぱりそうなんだっ!

 蟹江敬三さんのお別れの会が青山葬儀所で行われました。勿論、予てから知っていたので何があっても行くつもりでした。前日、トムプロジェクト絡みの飲み会があり、わるい焼酎を飲み過ぎたせいで今日は昼までグロッキーでした。一般の参列は二時半からだったので、夕方までやってるだろうと勝手に思い込んでてワイドショウでそのお別れの会の生中継をまず見た。そうそうたる方々が別れの言葉を投げかけていた。蟹江さんの人柄を想像できた。と、葬儀所入り口の看板の画面に切り替わり時間が記されていた。一時半から三時と・・あれ三時まで?不安になり葬儀所に直接電話して聞いてみた。一般参列は三時までだと。30分だけでした。時間を見たら二時半!!!!あと三十分しかないじゃん!!初台から葬儀所のある乃木坂までどれだけかかるのか?考えてる暇はない着替えて四十分に家をでる。あと二十分。チャリで代々木上原まで行き千代田線で乃木坂へ・・・そして葬儀所入り口に二時五十八分に着きました。蟹江さんが導いてくれました。入り口外まで参列者が並んでて、まさに最後尾でした。関係者の参列が押したようです。長い列に続いて中へ入りました。先ほどテレビに映っていた蟹江さんの大きな顔写真が目の前に。。献花で壇上前まで来て蟹江さんを見たらまるで僕を見ているようでした(皆さんも感じれた目線の写真なのでしょう)。すうっと呼吸が弱くなりました。『絶対零度』と『マゼ』に次いで三度目の再会をさせてもらった気分でした。横には喪主の一平さんが参列者ひとりひとりと挨拶されてました。僕も少し話して握手してきました。あくまで息子さんであり、蟹江さん自身ではないからちょっとぎこちない会話になってしまったが。残念ながら、お世話になった奥様には会えませんでした。お顔だけでも拝見したかったのに・・。
 しかし僕は一般の参列に並んだことに恥を感じました。現実では仕方ないのですが、僕も俳優です。関係者として蟹江さんに会いにいけなかった・・それが情けなかった。蟹江さんが「情けない」と言ってるようでした。待ってる時に蟹江さんと共演したことがあり、僕も昔共演した俳優さんが関係者として一足先に献花して遠くを歩いている姿を見掛けた時は立場の違いを痛感しました。
 部屋に帰ると、窓から夕陽がカーテンを通して温かい眩しさで差し込んできてました。その瞬間、ここずっと悩み込んでた引っ越しの事が全て吹き飛んで、この夕陽を感じさせてくれたこの部屋に残るべきだと踏ん切りがつきました。これも”蟹江さんの力”だったのでしょう。。ありがとうございました。”向こう”でも俳優の続きをされてるんでしょう。
 僕にとって今日はお別れではありません。これからも僕は蟹江さんを追い掛けなくてはならないから。。。

 こういう時こそ

 昨日、僕が中国人役で出演させていただいた中田新一監督作品「マーチング」の試写会が銀座であったので足を運んできました。俳優の酒井敏也さんが演じる中華料理屋の店主と奥さん役の岡まゆみさんに挟まれてバイトしてる中国人のヤン役です。台詞は一切ないのですが、冒頭から店でウロウロしてたりの何気ない仕事っぷりを所々で映してもらってました。中国人ぽい?動きと言葉もちゃんと予習してはいたんでにじみだせたかな。
 作品は東北大震災で被害にあった磐城市の若者と横浜の若者達がブラスバンドマーチングを通して、交流・復興への葛藤などが描かれてます。とてもいい作品でした。被災地の磐城市と横浜の風景と人間模様が自然に映されたカメラワークで違和感のない仕上がりでした。流石でした。これから全国公開されていきますので、興味が湧きましたら是非。
 因に僕の映画出演は行貞勲監督作品「つやのよる」に次いでの二作品目となりました。
 連休をもらったので、思い立ったら行動するということで朝いきなり松本さんの実家とお墓がある長野の佐久平へ行こうと決めて、新幹線の往復で先ほどまで行ってました。松本さんのお墓参りは一昨年以来です。なかなか行けるものではないので、今日久々に行けてほんと良かった。ご両親に駅まで迎えにきていただき昼をごちそうしてもらって、山の上で待ってる松本さんのお墓にご挨拶してきました。毎回ここに行くのは”心を引き締める”為でもあります。松本さんを忘れてはいけないし、今の自分も人生の分岐点にさしかかってる気がしてるので天国の松本さんに相談してきました。
 そのあと実家にお招きいただき帰るまで松本さんの思い出話やらではなを咲かせてきました。佐久平という街はのどかで、ここで松本さんが育ってきた何かを感じる大好きな所です。定期的にこれからも”会いに”行きます!!
 いい天気で、よかった。
プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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