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 アニキ

 20歳の時にバイト先で出会って以来の仲で、兄貴的存在のカズさんが明日シンガポールへ旅立ちます。
 先ほど本人に呼び出され、出発祝いをしてきました。送り出す側でなく、送られる側が招集するんですから、僕らの関係は面白いです。
 カズさんは根っからの料理人で、腕は凄いです。そして、一つ年上なだけで若いのに昔の料理人気質の頑固さも兼ね備えたあまり見掛けないタイプな方です。僕と真逆の性格でいつもイライラされてます。今日も呑みながらいつもの説教をされました。
 カズさんが働く店を変えるごとに、手伝いで呼んでくれたおかげで都心の主要都市を転々とでき、刺激的な出会いをたくさんもらえました。働いてて僕の文句ばかり言う癖になにかと必要としてくれたのです。
 今、この初台に住むきっかけになったのも、20歳のころ彼がオペラシティで働いてて、車で迎えに呼び出されてるうちに、このビルが印象に残ったからなんです。
 地元が一緒だったので、出会ったころは真面目な僕を夜中遊びの楽しさを教えてくれたのもカズさんでした。うちの親からしたら、心配の種になってましたが。
 料理人と役者の関係、性格も考え方も真逆・・なのに、この長い年月のなかで一番連絡取り合ってたし、なにかあるとすぐ会ってた身近な存在でした。離れることはないと思ってても、急に離れるんです。
 出発前の前日に呼んでもらったことが、向こうにも大切な存在としてもらってたことを実感しました。
 自分を”𠮟ってくれる人”がまたひとり離れていきます。ピンチなんです、僕は。
 帰ってくるのは年末だそうです。決して遠くはないみたいだけど、あの人がいなくてもしっかりやってくしかないので。お別れのつもりでやります。
 カズさんの向こうでの成功と無事を祈ります。とりあえず、『お世話になりました』。。。
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 気持ちわるい気持ちよさ

 
 新聞のテレビ番組欄などあまり熱心に見ないのだが、たまたま見たら”蟹江敬三氏 最後の作品”という見出しの二時間ドラマがやる。発見できて良かった。というか、そういう風に導かれたんだろう。
 家でしっかりと見た。もう亡くなってるとは信じられないだけで、いつもの蟹江さんがそこにいた。悔しいが、共演されてた若い俳優さんは自分がやりたかった・・でなければならなかったのに・・・
 亡くなられた時は世の中もそれなりに騒いでたけど、もう忘れられている。だから、いやなんだ。蟹江さんのお墓に挨拶に行きたいのに、場所は非公開のようです。
 今回の撮影中はきっと体が辛かったろうし、本人も分かっていた時期だったかと思います。同じ画面に立つ事はできませんでした。。。
 蟹江さんはコーヒーショップのマスター役。静かに脇を固める役でした。主役の方との何気ない会話の合間に発した『うひひっ』という笑い方は蟹江さんらしい気持ちわるさでした。やっぱり、この方はただの俳優さんではなかったのです。
 業界の作り方とはいえ、今日のタイミングで淡淡と放映されたことが気持ちわるかったけど、僕にとってはいつでもいいタイミングです。
 蟹江さんありがとうございます。

 僕の名は

 
 僕の名は「太平」です。俳優です。長い時間かかったけど、この名前の重みを実感しました。自分で名付けた訳じゃないので価値はあると思います。。。名前ですもん。価値を高めるのも自分次第なことはわかってます。
 昨日、浅草に和太鼓習いに行く前に浅草寺を歩いて今年初のお参りをしてきたついでにおみくじもひいてきました。”末吉”。おみくじは信じないのですが、あまりにも今の境遇に一致する問答だったので少し気持ちの上乗せになりました。今の僕は芝居から遠ざかってます。はがゆくて情けなくて気持ちをどう持って行こうか、ひとり戦ってます。
 去年暮れからいきなり見たくなってNHKの大河ドラマ『太平記』を今日50話全て見終わりました。子供の時に見た記憶はあったけど、もう一度今見直したのも、僕の名が太平だから同じ名前の縁もあり見ようと思ったのです。最終話の締めくくりのナレーションは『太平の世になる』でした。ドラマの中味がとても素晴らしかったし、主役の真田広之さんは、やはり日本のトップ俳優であることを実感いたしました。その真田さんとは日舞でお会いできた縁もあるんです。偶然とは言いたくないです。
 今週発売のAERAのある記事に柄本明さんが『俳優は技術以外に持ってるものがあるかないか』だとおっしゃってました。柄本さんも「太平記」では真田さん扮する足利尊氏を補佐する高師直という軍師役で素晴らしかった方です。”持ってるか、持ってないか”・・それが全てだと僕も思います。
 僕は元々、芝居の為なら死んでもいいと思ってここまでやってきました。何もやってないようで、濃厚な人生.歩んでます。まだまだなのは分かってます。だから、今も悩みまくってます。
 死んでもいいと思える事してないからです。。。うだうだしてる今も後々に役立つと思うしかないです。おみくじにそう読み取れること書いてありましたし(笑)。
 僕の名は「太平」・・よく、ほんとよく考えてみて凄い名前を授かっていただいたと思ってます。
 「太平」が世に出ねば、”太平”が廃る。今は静かにしてますが、いずれ爆発いたしますよ。。。。。

 恩返し

  
年末に恒例と化してきたトム・プロジェクトの岡田社長との忘年会が去年は日が合わず出来なかったので、新年会の形で昨日の夕方早い時間からやってきました。
 岡田社長には養成所時代からお世話になってる、第二の父親みたいな存在です。同期にはうれてきた仲間もいますが、くすぶってる僕らをまだ応援してくれてます。
 この会は僕が毎年企画してるのですが、そもそも3年前のある時、ロッキーと2人で呑んでたら、公演で福岡にいる岡田社長からいきなり僕の携帯に電話をしてきてくれて、何かと思えば「ふと思い出したから」と。社長は酔ってたのですが、その勢いとはいえ、まだ僕のことを思ってくれわざわざ電話をくれたことに感動させられたのです。そのなんでもないようなことが、こちらには”最高に有り難かったし心に響きました。”
 で、その電話で今度呑もうという約束をして、今に至っているのです。
 昨日もおいしい居酒屋とゴールデン街の社長のオススメのお店の2軒を跨いでごちそうしていただきました。
 何年かかってでも、社長に恩返しをせねばと強い意志が湧いてきます。向こうもそれを期待してくれてるので。社長は常々「いい役者は生き方が表にでる人であり、おもしろい生き方をしてる人だ」と言ってます。
 自分はまさにそのつもりでやってきている・・恩返しをする為にも岡田さん待っててください!!

 信念

   
  新年。まだ無事生きてます。年を跨いで悩んでます。
 たいした事になるかならないかは自分次第。それだけ価値あることです。あと一歩の覚悟ができません。背中を押してくれる人が僕にはいつもいませんので、自分で勇気を振り絞る人生ですから時間が掛かります。
  世間知らずできて、なんとなく知識を得て小さくなりかけてるから、もう一度恐いもの知らずでいこうかな・・
 最近、歴史の面白さがわかってきました(相変わらず遅いですが)。先人の方々の生きる知恵を学ばなくてどうするんだと。うまく生きたいから。どの時代の偉い方々でさえ、男女が支え合ってるんですよね。大事な時には最愛のひとの支えがある・・。そういう相手を見つけるのも才能になってしまうのか。
 歴史に影響受けて、今年は”乗馬”を習いたい。前々から俳優業には有利と聞かされていたが消極的でした。もっと大きな考えで、折角の人生だし馬に乗るということを経験しておきたくなった。会費が高いとか場所が遠いとかあるけど、なんとしても今年やる!
 歴史にうとかったが、習い事は日舞、殺陣、和太鼓とこころのどこかで『和』というものを欲していたから習ってきたのかもしれない。地道という言葉がうまいこと僕の人生であてはまってくれたことだ。気づくの遅きゃ経験できず終ってしまう。
 弓も狂言もいずれ学びたい。

  足りないものを埋める人生。そして、埋めて来た”モノ”を今年は表面に”カタチ”として現していく決意。
 つまらない足の病気を早く治さねば。。。
プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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