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なにができるのだろう

 父親の誕生日祝いに家族で寿司屋に出掛けた。兼ねての父親が寿司を食べたいという希望からである。早いもので丁度一年前のこの日はしゃぶしゃぶでお祝いをしてムカデも参加するという凄い日でしたが、今年は何事もなくあっという間に終わってしまった。父親は寿司は全然食べず、みんなが酒のんで寿司を食べてくれれば満足な感じでした。僕もそのあと実家に帰るもなにか落ち着かず初台に帰りました。実家を出るときには父親は既に眠ってしまってました。幸いにして稲吉家は両親がまだ健全です。過去に一度父親が舌にがんが出来て手術したことがありましたが、今は克服してぴんぴんしてます。ここだけの話、僕が密かに涙を流すのがこの家族が集まってお祝いしたあとひとり電車に乗って一人暮らしの家に帰る時なんです。家族ってなんなんだろう、親が死んで初めて有り難みがわかるというが、親孝行になにができるんだろう。実家は東京なのにわざわざ一人暮らしをしたはいいが、そのこだわりが良かったかどうかは未だにイエスと言い切れない。
 二浪してまで大学入れてもらい、卒業して芝居の道選んだもんだから、父親に家出てけと言われ僕も覚悟決めて家出たわけだが。今ではもう家帰ってくればと両親は揃って言ってくる。芝居を選んだ僕の人生をいい加減は認めてくれてはいるが、未だに結婚も収入も見込めないのだから、いつまでも安心できないだろう。意地を張って生きて来た自分だがどこまでこの意地を貫き通せばいいのかわからなくなってきた。CMの仕事ひとつでもとってきたいものだ。同じ人間なのに、どうして差がでてしまうのか。稲吉家はこの世のある時代に生きたひと家庭にすぎない。でも、この世に生まれて来た限りいい人生を送りたい。まわりには負けたくないし、やっぱり悔しいと思って次につなげる気持ちは維持しなくてはそのまま変わらないだろう。何が言いたいかというと、自分だけの為に生きるのでなく、稲吉家の息子としてこのまま終わる訳にはいかない。世の中が平和なのに越したことはなかったが、東北の地震は逆にこのまま平和ボケして歳をとろうとしてた日々を考えさせるものとなった。極上の嬉しさを感じる為には最低の苦しみを味わったからこそ感じれるのだ。今ははっきり言って苦しい。だからこそ、この先には幸せが待っている!!とうちゃん誕生日おめでとうございます、まだまだ息子の成長を見守ってください。
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こんな赤裸々な気持ちのづづられたブログは
なかなかありません。
いつもありがとうございます。
これからも楽しみにしています:)
プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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