HITORIからはじまりひとりに戻る
僕の芝居の原点は一人芝居をやりたかったとこからはじまる。何か一人もがいて二浪してなんとか大学受かって勉強するか思えば、野球サークルはいって演劇研究部入って掛け持ちしていた。劇研の仲間に『野球部である時期までにレギュラーなれなかったらやめる』と宣言して結局なれる手応えなかったので、すんなり辞めて演劇部一本にしぼったとこから既に僕の中では芝居の人生が始まってたのかもしれない。今でも誇りにしている当時の農大劇研メンバーは先輩同年いずれもすごい人が集まっていたと思う。そんな中で僕の演技をかってくれたりされたもんだから、自分の中でいい意味でその気になってこれた。就職は全く考えなかった。その時から、社会にでたら自分はマジメに働くだろう。”ただそれだけで終わる”と確信めいて将来が見えていた。だから、敢えて社会人の道を避けた。その頃から運命的出会いをしていた松本敬治さんにすぐ一人芝居の場を用意してもらい、人前でお金をとって初めて本格的に芝居をしたのが24歳の時でした。それが「HITORI」。タイトルは当時大好きだった石井隆監督の「GONIN」をもじったものでチラシのデザインも「GONIN」をパクっている。あれからここまでホントいろんな事をしてきたが、僕の全ては「HITORI」に凝縮していると思う。演劇界の常識、技術等全く知らず持たずでただ、あの時の自分の心から、周りの目など考えず思いついたやりたいことをした。余分な知識というかひとよりも世間知らずだったから、恐いものなく失うものもなく24年間の稲吉剛をぶつけた。真っ正面から・・・
僕は俳優はひとつの商品と最初から考えてたし、一人芝居を好むくらい人と絡むのが苦手だったから劇団員になるつもりは一切なかった。一時期ユニットに入れてもらっていたがやはり所属したという安心が僕の体のどこかにうまれてその時期は闘ってなかった。一番若くて動ける時期に落ち着いてしまってたなと、唯一後悔している。
有り難いことにフリーでやってても芝居の出演依頼を定期的にいただけたのでいろんな舞台を経験させてもらいました。が、本当にこのまま続けてて僕は俳優人生を満足いくものにできるのか・・・ふと考えてます。ただの俳優になるためにここまで来たわけではありません。松本さんとなぜ僕は出会ったのか、なぜ松本さんはまだ芝居人生始めたばかりの僕に「HITORI」を実現させてくれたのか、そして松本さんの背中を見ていつか対等な立場に追いついてもう一度あの人と作品を作ろうと誓ったのに、あの人は僕の「ひとり八つ墓村」の公演一週間前に亡くなった。33歳の若さで。あれから、心の中で松本さんは僕を支えてきてくれた。もう6年経つが松本さんの為に僕は何ができるんだろう?この前のブログでふれた”人の為に生きる”のひとつの答えが見えた気がする。松本さんも言っていた。『人間は自分の為に何かやるより、誰かの為に生きる方が力を発揮する』と。
芝居の取り組み方を学び、お客さんが観に来てくれる有り難さ、仲間に支えられて初めて作品になる、芝居の常識とかに捕われない”ひとり”の人間のリアルな芝居が出来た「HITORI」こそ俳優太平の全てだと改めて気づきました。
死ぬまで若くいたい。38歳の今をぶつける!!
僕は俳優はひとつの商品と最初から考えてたし、一人芝居を好むくらい人と絡むのが苦手だったから劇団員になるつもりは一切なかった。一時期ユニットに入れてもらっていたがやはり所属したという安心が僕の体のどこかにうまれてその時期は闘ってなかった。一番若くて動ける時期に落ち着いてしまってたなと、唯一後悔している。
有り難いことにフリーでやってても芝居の出演依頼を定期的にいただけたのでいろんな舞台を経験させてもらいました。が、本当にこのまま続けてて僕は俳優人生を満足いくものにできるのか・・・ふと考えてます。ただの俳優になるためにここまで来たわけではありません。松本さんとなぜ僕は出会ったのか、なぜ松本さんはまだ芝居人生始めたばかりの僕に「HITORI」を実現させてくれたのか、そして松本さんの背中を見ていつか対等な立場に追いついてもう一度あの人と作品を作ろうと誓ったのに、あの人は僕の「ひとり八つ墓村」の公演一週間前に亡くなった。33歳の若さで。あれから、心の中で松本さんは僕を支えてきてくれた。もう6年経つが松本さんの為に僕は何ができるんだろう?この前のブログでふれた”人の為に生きる”のひとつの答えが見えた気がする。松本さんも言っていた。『人間は自分の為に何かやるより、誰かの為に生きる方が力を発揮する』と。
芝居の取り組み方を学び、お客さんが観に来てくれる有り難さ、仲間に支えられて初めて作品になる、芝居の常識とかに捕われない”ひとり”の人間のリアルな芝居が出来た「HITORI」こそ俳優太平の全てだと改めて気づきました。
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