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つながり

 僕が日舞を五年以上習っていたのはご存知だろうか?誰に勧められたのでもなく、それまで松本さんのダンススタジオに通ってたのだが、足を大怪我して早い動きをする自信がなくなったので日舞は遅い踊りでもあり、俳優さんで名取りになってやってる方もいらっしゃるからいい機会だと思い始めました。
 まあ、振りは難しいし唄の意味もわからないしで師匠には毎回あきれられながら稽古してもらってました。師匠は出来る人なんで、逆に出来ない人の気持ちがわからない典型的なタイプの方ですが、1対1で毎回こんな僕に根気良く付き合っていただきました。そんなこんなで続けてたら名取り試験を受けれるまでになってました。そこで辞めてしまいましたが・・。それから、7、8年経ちますが師匠とはまだいい関係でつながってます。
 今日は花柳流の方々の会が国立劇場であり、玉川流の師匠がゲストで踊るというので見に行ってきました。演目は昼からやっていて師匠は終わりから3番目でしたが、最初から夜まで見続けました。お客さんは年配の女性の方ばかりで、こういうとこに若い人・・特に芝居やってる人が見に来てていいはずなのに全くいる気配ありませんでした。みんな、何見てるんだろう・・と同じ芸事として参考になるはずなのに。習ってたから、踊りも歌舞伎もおもしろさがわかると思う。自分が踊れる踊れないいは別として面白いと思いました。そんな中、師匠は『老松』という曲を踊ったのですが、僕は習い始めがこの曲だったので、師匠の踊りをみながら、何となく覚えてた自分にちょっと嬉しくなりました。師匠の踊りは勿論凄かったのですが、自分と照らし合わせて振りがどうのこうのは初歩的な事だから当たり前だけど、大事なのは空気感だなと踊りも芝居と一緒で台本からどれだけ膨らみを持たせられるか、師匠の踊りにはゆとりと緊張が調和していてゆったりやっているようで隙がないそんな気がしました。僕の芝居生活にまだ直接日舞が役立ったという仕事はないけど、間違いなく芝居スタイルとして武器になってるはずです。日舞習って来といてよかった、玉川流に出会えてよかったと思えた本日です。
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プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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