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十代が全て

 期待した広島カープの巨人戦も3連敗で終わりました。単純に打てる人がいませんでした。巨人は強かったでは同じ”プロとして”済ましてもらいたくないものです。なんか勝つまで球場での選手の笑顔ってみたくないです、というか笑う余裕あるのかっ!!って。先日引退した前田選手は現役時代笑顔はめったに見せませんでした。クライマックス中も何度ベンチにいてくれたら、ここで前田がでてきてくれればと何度思ったことか。そういう期待を抱かせてくれるのが”プロ”なんじゃないでしょうか。今のカープにはそういう選手が見当たりません。個人の意識をもっと高めてもらいたいものです。カープを愛する者として。
 紀伊国屋にトム・プロジェクトプロデュース「裏小路」見てきました。中津留氏作・演出、吉田栄作さん主演で学校でのいじめ・体罰を問題にした全編シリアスな作品でした。吉田さん演じる熱血教師とネットを操り問題を引き起こす生徒の戦いを描いてます。
 見てたら、自分の学生時代を思い出してとても刺激になりました。いじめも体罰も今に始まったことじゃないけど、今ってアホなくらい敏感になってるようでなんも本質に迫ってないままウヤモヤにしてるんですよね。『学校』ってなんだったんだろうって。十代って何も知らないから、人間形成の一番大事な時期なんです。そこで養ったものが心の根底になって、大人になってもいつまでも残って行くもんだと今になってもつくづく思います。僕は中学も高校も一言で言えば”いじめられてたよう”です。なぜ客観的な言い方かといえば、僕自身はいじめられてるとは思ってなかったし、そうも思いたくなかったから。ただ、周りから見たらそう見えたということ。とにかく、望んでないのに、どこいってもちょっかい出されてました。痛いおもいしたし、泣かされたし、先生が心配してきたし・・・。あのとき僕の心が強くなかったらと思うと学校という存在ってよくわからないしコワいとこだったなと思う。大人になって才能、個性を発揮する人ってこの学生時代に潰されなかった人たちなんです。学校って全く考え方も育ちも違う人達が強引に小さな狭苦しい教室に40人とか詰め込まれ、毎日同じ時間を過ごす・・考えただけでコワい。僕はあのときから元々人と同じ事をするのが嫌だったし、好きになるものが人とずれていた。でも、それに対して人と合わさなきゃと思わなかったことが救いでした。クラスで僕だけクラッシュギャルズの大ファンだったり、ファミコン時代に敢えてセガに走ったり、クラスに野球チームに入ってるのが僕しかいなかったり、同学年に僕ともう一人しか部員がいなかった山岳部で部長やったり。そういうことを貫き通せず、どこかでみんなと同じじゃないとだめなんだみたいな考えを植え付けられてたら、今はなかったろう。そういうことってもちろん気づかない時期だし、先生も教えてくれなかったと思う。
 色々問題あった自分でしたが、自分が弱い立場に追いやられてても敢えて学級委員やったり、ほかにいじめられてる仲間を助けて、逆に自分がやられるはめになって気づいたら、助けた仲間はとっくにどっかに消えてて裏切られたり。周りから見れば、弱いはずなのになんでほかのいじめを助けに入るんだと奇妙に見えてたかも。とりあえず自分はどうでもよくても、周りで仲間がやられてたら許せなかった。自分がやられてても誰も助けてくれなかったから、人をあてにするより自分で解決しようと思ったり。先生って止めることはしてくれても、もっと中までは響いてこないんですよ。色々気に掛けてくれた担任もいたが、余計なお世話に感じたり。戦うしかないんです、自分で。意識してないとこでそういう境遇を楽しんでたのかもしれない。教師が生徒を怪我さしたら大問題な今もアホらしい。生徒同士で傷つけ、傷つけられが日常だったころはどうしろっていうんだ?嫌がらせしてきたやつとあるとき電話で話して「お前変わったやつだな」と言われたときは勝った!と心の中で叫んだのが今でも記憶に深く残ってます。逃げちゃだめなんです、弱かったらその弱さを全面に出して正面からぶつかればいいんです。楽しめばいいんです、泣きながら。マゾですかね、僕?
 学校ってなんだろう。
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プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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