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 つながっていく

 「荒野のリア」稽古3日目、今日からジーパンズでも馴染みの吉祥寺シアターすぐ手前のSPACE Beでの稽古に変わりました。荒立ち稽古であっという間の4時間でした。皆さん長台詞ばかりなのでまだ台本片手に苦労されてる中、自分はチョイ役なので台本は離せられました。まだ始まったばかりなので、逆に本番までどうするかが問題。 
 山崎努さんの本「俳優のノート」(文春文庫)の影響か、僕も毎日稽古の日々を綴ろうと思い始めてます。不思議なもので、ジーパンズのように慣れ親しんだ仲間でなくても、ひとつの作品の完成に向けて毎日集まっていると段々その空間が心地よくなるんですよね。今回は業界の大先輩方が何人もいらっしゃる現場。稽古を見させてもらってるだけでも幸せなのに、そこに自分の演技をぶつけられる・・集中できてます。その反動で家に帰ると明日の稽古のことを考えて不安になります。こういう時独身はツライ。気分転換してくれる相手がいないので・・。で、演出の川村毅さんは第三エロチカという有名アングラ劇団の主宰をされてた方。僕がものごころつく前の劇団なので観た事はありません。しかし、実は7・8年前に映画監督望月六郎氏の劇団に関わった時に、谷崎潤一郎の「春琴」をモチーフにした話でサーカスの団長役をやったのですが、奥さん役がそれこそ第三エロチカや新宿梁山泊で看板を張ってた”女優”村松恭子さんでした。小劇場でなんとかやってきた俳優がアングラの女王と言われた方と夫婦役をやらせてもらえるとは・・。村松さんとはその前の公演で望月さんのところで出会い、僕との芝居の絡みで『目が来ている』と村松さんが認めてくれてました。それを受けての夫婦役でした。あの迫力には圧倒されるばかりでした。その後、疎遠になってたのですが、去年の村松さんの舞台を観に行き例のごとく豪勢な花束を差し上げてきてからまたメールでつながりました。ということで、川村さんといえば村松さんかなとひとり勝ってに解釈して、彼女にメールしちゃいました。有り難いことに村松さんからは「太平ちゃん」と呼んでもらってます。自分の個性をおもいっきりだしなさいとのアドバイスを頂きました。なにかしらつながっているのが「自分はおもってる以上に幅広く活動してきたんだな」ともっと感動していいのかなとひとり噛み締める夜です。
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プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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