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 心にとどめとくには勿体ないから

 今やたらと”心に響く名言集”みたいな偉大な方々の名言を集めた本をみかける。僕も随分お世話になっている。それ関連の本の溢れ具合は異常だ。それだけ、今の世の中が混迷してるから縋らざるを得ないのだろう。
 ふと思ったのは、今までで自分に投げかけてくれた何気ない言葉でも”お言葉”に祀り上げていいのではと思う言葉はあるじゃないか!と元気が湧いたので記したくなった。これを「読んでくれた方に元気をあげたい・・」なんて性に合わないことは言わない。僕自身が素直に”勇気が湧く”ので発信するべきだなと、名言は自分の周りにいくらでもあるんです。
 まずなんと言っても、僕が初めて蟹江敬三さんにお会いできたトムプロジェクトの「絶対零度」の公演の終演後にロビーで蟹江さんに掛けてもらったお言葉『近いうちいいことあるよ』。僕は勝手に解釈して頑張ってたら蟹江さんと同じ舞台に立たせてもらう日がくる!!と心にいつも抱いてやってこれました。受け止め方はどうあれ、あのあとトムプロジェクトの松尾スズキ演出「王将」に抜擢してもらい、そこで出会えたのが今至ってる佐藤二朗さんであったりなわけであの公演が”いいこと”だったのかも。
 次は、映画監督望月六郎さんの劇団に出演した時に、共演させていただいた伝説のコメディアンこと内藤陳さん。陳さんが退院明けでの仕事復帰で話題の公演でもあり、亡くなられる直前の貴重な現場でした。陳さんはトリオ・ザ・パンチというコントグループでお弟子さんを引き連れて、芝居の中でコントを披露するゲスト的扱いでした。それで、コント終わりに芝居を中断して、僕が司会でトークするというとんでもない重責を任されたのです。その時に僕はしでかしてしまった事があるんですがそれは置いといて、楽日の公演終わりに陳さんの楽屋にご挨拶に行った時に掛けてもらったお言葉『頑張れよ』。誰から言われるガンバレよりも意味合いの違う勇気をいただけた言葉です。
 そして、先日終った「荒野のリア」の舞台。楽日打ち上げに、その日の公演を見に来られてた伝説の人形作家の四ツ谷シモンさん(唐十郎さん達と活動していたレジェンドで滅多に公然には姿を現さない方)が参加するという奇跡に遭遇でき、麿さんと並んで座っている光景を目の前でみれるという幸せに浸れたのですが、そのシモンさんが「荒野のリア」の話について感想を語りだした時のお言葉『君は印象にのこってる2人のうちのひとりだ』。理由とかは聞けませんでしたが、あのシモンさんの頭に残ったというのだから、とてつもなく嬉しかった。共演陣の方々の中で僕だけ雑種とか言ってることがどうでもよく思えてしまうほど、影響力のあるお言葉をいただけました。はい、自慢です。自慢させてください、それだけ伝説の方なんです。
 日々、ボーっ生きて、こういう方々とお会いして何も感じず終らせてしまうか、ドラマチックにするかは本人次第。自分の人生これからだけど、いつどうなるかわからんもん・・残しておきたいから・・僕というひとりの人間が生きてる間に出会えた素敵な事について。
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プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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