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 運んで来てくれる

 昼に突然ボッチンからの電話。「新橋で蟹江さんの追悼映画やってます。」。全く知らなかった情報だった。今日まで新橋のロマン劇場で、蟹江敬三追悼特集として1970年代に公開された『花芯の刺青 熟れた壷』・『犯す!』・『天使のはらわた 赤い教室』の3作品が一日にいっきに見れてしまう企画をやっているという。ロマンポルノでの蟹江さんの代表作である。『花芯〜』は初めて聞いた作品でした。あとの2つは一応見ている。ボッチンの折角の知らせでもある。(見たい!!)。実はもうひとつ今日までの催しで行かなければならなかった巨匠杉本一文氏がゲストで参加している『時代小説挿絵原画展』が新宿の紀伊国屋書店の4階でやっていた。杉本さんはこの前の「荒野のリア」を観に来ていただいてたので、尚更僕も今回是が非でも顔を見せなければならず、杉本さんの大好きな焼酎を差し入れに用意して夕方向かった。杉本さんに会う事が出来、いざ新橋へ!!
 ロマン劇場はガード下で電車が通る音がうるさい昔ながらの映画館で、所謂ポルノ映画を中心に上映している今となっては貴重な劇場だ。仕事場から直行してきたボッチンと合流して、ガラガラであろうと思われる劇場内へ。そしたら、客席はまんべんなく埋まっていました。俳優蟹江敬三を多くの人が観に来ていたのです。そりゃそうだ。3作品とも70分ちょっとの作品で全部見てやろうと意気込んでみたものの、蟹江さんの演技は必見には間違いないのだがポルノ映画なので、エッチのシーンが満載だ。流石に2作品見たとこで限界でした。
 『花芯〜』『犯す!』を見て出てきました。兎に角、蟹江さんが格好良かった。蟹江さんの顔だけ見れればお金を払っていい。それぐらい改めて蟹江敬三さんは選ばれて当然の人でした。ポルノといってもただいやらしいのでなく、時代に合った”毒”が盛り込まれていて、話の大胆さや残酷さはすばらしいです。来て良かった。
 僕は芝居始めた時から常に人前で「蟹江敬三さんが大好きだ!!」と言い張ってきたので、自然と周りに蟹江敬三=太平と覚えてもらえてました。だから、訃報を知った知り合いの何人かはまず僕を思い浮かべて心配してメールをくれたりしてくれました。お別れの会の時もたまたま現場を通った知り合いが僕を思い出してわざわざ教えてくれた。そして、今回もボッチンは僕が大好きなのを知ってたから、このタイミングで誘ってくれた。
 『夢は語れ』と言うけど本当そうだ。自分一人で達成はできない。周りがそのことを知ってたから力になってくれるんだ。
 世間はこれからどんどん蟹江さんを忘れて行く・・逆に僕の中ではこれからもっと蟹江さんの存在は大きくなる。だって、蟹江さんは僕の人生の人だから。。。
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プロフィール

agotonio

Author:agotonio
1973年、埼玉浦和生まれ、AB型。
故俳優蟹江敬三氏を追い続けている。イッセー尾形氏のひとり芝居にあこがれ農大劇研で芝居を始めた。トムプロジェクトの養成所に入り、人生の指針が動きだした。
新日本プロレスをこよなく愛す。
俳優。

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