格好悪く格好良く
先日撮影で行った長野の辰野での蛍祭りの光景は忘れません。真っ暗になった夜の20時頃から、街灯を敢えてつけてない公園の中を夜空の明るさだけで薄明かりの道をゆっくり歩く。
肝試しの感覚。でも、そこに見えてくる光景は僕が言うのもなんだが”幻想の世界”そのものでした。真っ暗な森の所々から小さな光が点滅を繰り返す。これだけ生きて来て初めてみる感動の世界でした。直に見た人だけが味わえる興奮と感動だから、説明では表現しきれないのが正直なところです。
蛍の光が静かな真っ暗な空間をほんのり温かくしていて、目の前をゆっくり飛んでまわる光が人間の世界から、夢の世界へと足を踏み入れた感覚でした。
俳優としてやってなかったら、この世界というかお祭りを知らないままで終わっていたかも。。この職業ってお金以上の価値をもたらしてくれる最高の世界なんだと節目節目で実感します。生きてるって、お金じゃ買えない世界を体験した時そう思います。
おばちゃんが住んでる飯田によく遊びに行ってたのに、この辰野が近所だったことを仕事で行って知ったんだからやっぱり奇跡だ。
僕が心の支えにしてる松本敬治さんと蟹江敬三さんはもうこの世にいません。改めて思い出してたら凄い事に気づいてしまいました。
それは二人とも名前に『敬』がつくこと。偶然ではないでしょう。僕はこの『敬』を心にいつも抱いて、からだにも刻んでいれば恐いものは無い気がしました。この世で『敬』をお守りにしてるのは僕だけでしょう、きっと。
生きます!!
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